エアコンが「うるさい」と感じるとき、その音の原因にはいくつかの種類があり、発生場所(室内機 or 室外機)、音の種類(ブーン・カタカタ・ガタガタ・ピーピーなど)によって対策が異なります。ここでは、主な原因とそれぞれの対処法を詳しく解説します。
◆ 1. 室内機からの異音とその原因・対策
① ブーンという振動音・モーター音
原因:
- ファンモーターの回転音
- フィルターやカバーが正しく取り付けられていない
- エアコンの設置が不安定で本体が共振している
対策:
- フィルター・パネルをしっかり取り付け直す
- エアコン本体の固定が甘くなっていないか確認
- 本体が壁にしっかり密着しているかチェック(共振対策)
② カタカタ・ガタガタという音
原因:
- ファンにホコリや異物がついて偏って回転している
- プラスチック部品の熱膨張・収縮音
- フィルターが汚れて風の通りが不均一
対策:
- フィルター清掃を行う(2週間に1回が目安)
- 本体内部のファン清掃(自力で困難なら業者依頼)
- 定期的に内部乾燥運転をして湿気を飛ばす
- 冷房→停止直後のパキッ音は「異常ではない」ため様子見でOK
③ ピーピー・ジジジという電子音
原因:
- 電子基板の動作音やセンサーの作動音
- リモコン受光部や通信エラー
対策:
- リモコンの電池交換
- 一度コンセントを抜いてリセット(10分程度)
- 異常な音が続く場合はメーカー点検
◆ 2. 室外機からの騒音とその原因・対処法
① ゴーッ・ガラガラという異常な音
原因:
- ファンに小石や落ち葉などの異物混入
- モーターの経年劣化・軸の摩耗
- 室外機の足が不安定で振動している
対策:
- 電源を切って異物がないか点検(ファンに手を入れない)
- 室外機の下に防振ゴムマットを敷くと振動音を軽減
- 周囲に物を置かず通風を確保
- 経年劣化が疑われる場合は専門業者に点検・修理依頼
② ブーンという低い音(夜に特に響く)
原因:
- 室外機のコンプレッサーが稼働する音
- 設置面との共振や地面の振動が音として響く
対策:
- 室外機の下に防振ゴムを敷く
- コンクリートブロックなどで安定させる
- 設置場所の移動(可能なら)を検討
◆ 3. その他の異音の原因と注意点
① 冷媒ガスの流れる音(シューッ・ポコポコ)
原因:
- 冷媒ガスの流動音は通常の動作音(異常ではない)
- ドレンホースの空気混入や詰まりによるポコポコ音
対策:
- ドレンホースの先端が水に浸っていないか確認
- ホースの先端が風通しの良い場所にあるかチェック
- 詰まりがある場合は専用ポンプや掃除機で吸引
◆ エアコンがうるさい時の対処ステップまとめ
ステップ | 内容 |
---|---|
① 音の発生源を確認 | 室内機か室外機か、どんな音かを把握 |
② フィルター清掃 | 基本中の基本。まずはここから |
③ 設置状態を確認 | 壁や地面との接触、緩みを点検 |
④ 異物チェック | ファン・吹き出し口・室外機周り |
⑤ 異常音が続く場合は業者依頼 | 内部部品の劣化やモーター不良の可能性 |
◆ 専門業者に頼むべきタイミング
- ファンやモーターから明らかに異音がする(ギギギ・ガラガラなど)
- 異音が続く+冷暖房の効きが悪い
- 運転中に焦げたようなニオイがする
- 年数が10年以上経過している場合(買い替え検討も含む)
◆ まとめ:うるさいエアコンは、点検・掃除・設置確認が第一歩
問題の音 | 原因 | 対策 |
---|---|---|
ブーン・ガタガタ | フィルター汚れ、ファン偏り | 掃除・固定・設置面確認 |
カタカタ・パキパキ | 熱膨張・プラ素材の収縮音 | 様子見でOK(異常でなければ) |
ポコポコ音 | ドレンホースの空気混入 | 先端の水没・詰まりをチェック |
ガラガラ音 | 室外機の異物・故障 | 電源OFFして目視、改善なければ業者 |
エアコンがうるさい場合、多くはフィルター清掃・設置調整・簡単な点検で改善できます。それでも音が続く場合は、迷わず専門業者に依頼しましょう。騒音を放置すると、故障や電気代の増加につながる可能性もあります。
コメント