「コンタクトレンズは100円均一には販売されていない、もしくは100円では買えない理由」について詳しく詳しく解説します。
1. 医療機器であるため
コンタクトレンズは、単なる日用品ではなく高度管理医療機器に分類されます(日本ではクラスⅢ医療機器)。これは、使用方法を誤ると失明や眼病につながるリスクがあるためです。
- 販売には許可が必要(薬機法・医薬品医療機器等法)
- 使用には医師の処方や検査が推奨される
- 販売店も専門知識が必要
100円均一ショップは医療機器販売業の許可を取得しておらず、取り扱うことができません。
2. 品質管理・安全基準のハードルが高い
コンタクトレンズは以下のように非常に繊細な品質管理が求められます。
- 滅菌処理(無菌状態の確保)
- 酸素透過性、含水率などの素材性能
- 形状の精密さ(数ミクロン単位)
- 厳密な個体検査
これらを徹底管理する製造ラインや設備、品質保証体制を維持するには高額なコストがかかります。100円で提供できる価格帯ではありません。
3. 個人ごとに度数やカーブが違う
コンタクトレンズは、以下のように個人の目に合わせた製品です。
- 度数(近視・乱視・遠視・老眼)
- ベースカーブ(BC)
- 直径(DIA)
そのため、誰でも買える汎用の在庫として販売するのが難しいのです。
100円均一は不特定多数に向けた「汎用品」を扱う業態なので、個別対応が必要なコンタクトは不向きです。
4. 製造原価の問題
コンタクトレンズは大量生産されても、1枚あたりの原価はどうしても数百円以上かかります。
- 医療グレードの高分子素材
- 精密成形加工
- パッケージング、殺菌処理
これに流通コストや検査コストが加わるため、100円では到底収まりません。
5. 法律・規制上のリスク
もし100円均一で売って事故や障害が起きれば、販売店も重い責任を問われます。
・法的責任(行政処分、罰則)
・賠償責任(損害賠償請求)
こうしたリスクも大きいため、100円均一はコンタクトレンズの販売には踏み込みません。
6. 100円均一で扱う「似たもの」ならある
100円均一で実際に売られているのは、あくまでケア用品や付属品です。たとえば:
- コンタクトケース
- 保存液用ボトル(空ボトル)
- ピンセットやレンズ装着補助器具
- 洗浄用ミニブラシやクロス
これらは医療機器ではなく、雑貨扱いで販売が可能です。
まとめ表
理由 | 内容 |
---|---|
医療機器 | 高度管理医療機器で販売許可が必要 |
品質・安全 | 高度な品質管理が必要 |
個人対応 | 一律の商品化が難しい |
原価 | 100円では原価割れ |
法律・責任 | 販売リスクが高い |
100均で扱う関連商品 | ケースや付属小物は販売可能 |
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