今回は「iPhoneの通話履歴を勝手に見られた時に訴えられるのか？」について、
法律的な観点から、できるだけわかりやすく丁寧に解説していきます
◆ iPhoneの通話履歴を勝手に見られたら訴えられる？
✅ はい、状況によっては訴えられる可能性が高いです。
なぜなら、通話履歴も個人のプライバシー情報にあたるため、無断で閲覧すれば違法行為と判断されることが多いからです。
◆ 想定される罪名・法的責任
1. 【プライバシー権侵害（民事）】
- 通話履歴＝誰と・いつ・どれくらい話したかという超個人的な情報。
- 本人の同意なく通話履歴を見た場合、プライバシー権の侵害となります。
- 民事で**損害賠償請求（慰謝料請求）**が可能。
慰謝料の目安
→ 数万円〜数十万円程度（悪質・執拗な場合はさらに高額もあり）
2. 【不正アクセス禁止法違反（刑事）】
- iPhoneにロック（パスコード、Face IDなど）がかかっているのに、
- 勝手に解除して通話履歴を見た場合は、
→ 不正アクセス禁止法違反が成立する可能性が高いです。罰則
→ 3年以下の懲役または100万円以下の罰金
3. 【名誉毀損罪・侮辱罪（刑事）】（情報を漏らした場合）
- 通話履歴を見たあと、たとえば
- 「誰と電話してた！」
- 「怪しい相手と通話してた！」
と他人に言いふらした場合、 → 名誉毀損罪や侮辱罪に発展することもあります。
◆ こんな行為も違法になる可能性
- 通話履歴をスクショ・保存する
- 他人に見せる・漏らす
- 内容についてSNSなどで暴露する
これらもすべて、違法行為（追加の損害賠償請求対象）になり得ます。
◆ 訴えるために必要な証拠
実際に訴える、または警察に動いてもらうには、次のような証拠が有効です。
| 必要なもの | 内容 |
|---|---|
| 証拠 | 通話履歴を覗かれた証拠（ログ履歴、スクショ、目撃証言など） |
| 被害状況の記録 | いつ・誰に・どのように見られたか、詳細メモ |
| 相手情報 | 相手の氏名・関係性・侵入手段 |
◆ 相手別・違法性の強さ
| 相手 | ポイント |
|---|---|
| 家族・恋人 | 「共有端末」などの主張をされる可能性あり。ただし基本は違法 |
| 友人・知人 | 完全に「他人」扱いなので違法性が高い |
| 職場関係 | 個人スマホなら違法。業務スマホでも無断閲覧なら問題あり |
◆ 実際に取るべき行動（流れ）
- すぐに証拠確保（スクショ、履歴保存）
- 被害の状況を書き出す（できれば日時も）
- 警察に相談（不正アクセス＋プライバシー侵害で）
- 必要に応じて弁護士に相談して損害賠償請求を検討
📝まとめ
✅ iPhoneの通話履歴も、れっきとしたプライバシー情報。
✅ 勝手に見た場合、民事（損害賠償）＋刑事（不正アクセス禁止法違反）に発展する可能性大。
✅ スクショ・情報漏洩まであればさらに重い責任を問える。
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