結論からいうと、ぼだっこは「塩辛い=一度食べただけで健康に害がある」という食品ではありませんが、塩分を多く摂りやすい食品なので、頻繁に大量に食べるのはおすすめできません。
特に今回のローソンの「一点突破すぎ!ごはんがすすむ ぼだっこ(鮭)」について、具体的な数字を見ながら解説します。
ローソンのぼだっこはどれくらい塩辛い?
「ぼだっこ」は、秋田で親しまれている強い塩味が特徴の塩鮭です。ローソン自身も「とても塩辛い鮭」と説明しています。今回の商品は、その塩辛さを利用して大盛りのご飯を食べるというコンセプトです。
そしてローソンの商品の栄養成分を見ると、1包装あたりの食塩相当量は1.14gです。
- カロリー:402kcal
- たんぱく質:7.8g
- 脂質:3.0g
- 炭水化物:87.4g
- 食塩相当量:1.14g
となっています。
つまり、実際の商品については、
「ものすごく塩辛い味付けなのに、弁当全体としての食塩相当量は1.14g」
という点がポイントです。
食塩1.14gは多いのか?
ここは少し意外かもしれません。
厚生労働省の「健康日本21(第三次)」では、成人の食塩摂取量について1日7g未満を目標としています。
また、「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、
- 男性:7.5g未満
- 女性:6.5g未満
が目標量とされています。
したがって、ぼだっこ弁当の1.14gだけを見ると、
1日の目標量を大幅に超えるような量ではありません。
例えば1日7g未満を基準にすると、
1.14g ÷ 7g ≒ 16%
です。
つまり、この弁当1個を食べたことで、ただちに「塩分を摂りすぎた」と考える必要はありません。
ただし「ぼだっこだけ」を見てはいけない
問題になるのは、
その日の他の食事も塩分が多い場合
です。
例えば、
朝
- 味噌汁
- 漬物
- 塩鮭
↓
昼
- ぼだっこ弁当
↓
夜
- ラーメン
- 餃子
- 漬物
となれば、1日の食塩摂取量はかなり増えます。
厚生労働省も、食塩の摂りすぎは高血圧のリスクを高めるため、食事全体で減塩することを勧めています。
つまり、
「ぼだっこを食べたこと」より、「ぼだっこを含めた1日の食事全体で塩分をどれくらい摂ったか」
の方が重要です。
塩分を摂りすぎると何が問題なのか?
最も重要なのは、
高血圧
です。
食塩を摂りすぎると、体内のナトリウム濃度を調整するために体が水分を保持しやすくなり、血液量などに影響して血圧が上がりやすくなります。
高血圧は、
- 脳卒中
- 心疾患
- 腎臓病
などのリスクと関係しています。
厚生労働省も、食塩摂取量の制限は高血圧予防に重要としており、高血圧患者については日本高血圧学会が1日6g未満の減塩を強く推奨しています。
「一食だけ塩辛いものを食べる」のと「毎日食べる」のは違う
ここはかなり重要です。
例えば、
月に1回ぼだっこを食べる
のと、
毎日ぼだっこを食べる
のでは意味が違います。
健康への影響を考える場合は、基本的に長期的な食習慣が重要です。
たまに塩辛いものを食べたからといって、それだけで健康な人が突然高血圧になるという話ではありません。
一方、
毎日塩辛い食品を食べる
↓
他の料理も濃い味
↓
長期的に食塩摂取量が多い
という状態は避けた方がいいでしょう。
むしろローソンのぼだっこは「塩辛さの割に食塩1.14g」
ここは面白いところです。
ローソンの商品表示では、
食塩相当量1.14g
です。
これは「ぼだっこ」という言葉から想像するほど極端な数字ではありません。
例えばローソンの商品でも、別の商品には食塩相当量が、
7.87g
というものがあります。
もちろん商品ごとに内容量や料理が違うので単純比較はできませんが、
「塩辛い味=必ず食塩相当量が非常に高い」
とは限りません。
なぜ少量のぼだっこでも塩辛く感じるのか?
これは、
鮭そのものの塩分が濃い
からです。
ぼだっこは、保存性を高める昔ながらの塩鮭文化とも関係しています。
塩味が強いので、
少量でも白いご飯を大量に食べられる
というのが特徴です。
ローソンもまさにそこを商品コンセプトにしていて、「その塩辛さ故に大盛量のごはんもどんどん食べすすむ」と説明しています。
ただし「ご飯が進みすぎる」という別の問題もある
個人的には、ぼだっこの注意点としてこちらも重要だと思います。
ぼだっこは、
塩辛い
↓
ご飯が進む
↓
ご飯をたくさん食べる
↓
炭水化物の摂取量も増える
という構造です。
今回のローソン商品は炭水化物が87.4gあります。
したがって、
「塩分だけ気をつければいい弁当」
というわけでもありません。
ぼだっこを食べるなら「他を薄味」にするのが合理的
例えば昼食にぼだっこを食べたなら、
朝食
味噌汁を薄めにする
↓
漬物を控える
昼食
ぼだっこ
夕食
- 野菜
- 豆腐
- 鶏肉
- 薄味のおかず
というように、一日の中で塩分を調整する方法があります。
厚生労働省も、食塩の多い食品を減らすだけでなく、野菜や果物などに含まれるカリウムを摂ることなどを減塩の方法として挙げています。なお、腎臓病などでカリウム制限が必要な人は自己判断で増やさず、医師の指示に従う必要があります。
味噌汁+漬物+ぼだっこは要注意
特に気をつけたい組み合わせです。
例えば、
ぼだっこ
+
味噌汁
+
漬物
+
醤油
となると、せっかくぼだっこ自体が1.14gでも、食事全体の塩分量がどんどん増えます。
そのため、
ぼだっこを食べる日は、他の塩分を減らす
という考え方が非常に合理的です。
高血圧の人は特に注意
すでに高血圧がある人は、健康な人より減塩を意識した方がいいです。
日本高血圧学会は、高血圧患者について食塩6g/日未満を推奨しています。
したがって、
「ぼだっこ1個なら1.14gだから問題ない」
と単純に判断するのではなく、
その日の残りの食事も含めて6g未満を目指せるか
という考え方になります。
腎臓病などがある場合はさらに慎重に
腎臓には、体内のナトリウムや水分などを調整する重要な役割があります。
腎臓病がある場合は、食塩だけでなく、
- カリウム
- 水分
- たんぱく質
などについて個別の食事制限が設定されることがあります。
そのため、
腎臓病の治療中なら、ぼだっこを頻繁に食べていいかを主治医や管理栄養士に確認する
のが安全です。
ぼだっこは「健康に悪い食品」と決めつける必要はない
ここは誤解しない方がいいでしょう。
鮭そのものには、
- たんぱく質
- 脂質
- ビタミン類
- 魚由来の栄養素
などがあります。
したがって、
「塩辛いから健康に悪い食品」
と単純化するのは適切ではありません。
問題になるのは主として、
塩分をどれだけ摂るか
です。
「塩辛い=塩分1日分を全部摂ってしまう」は誤解
今回のローソン商品については、
食塩相当量1.14g
なので、例えば健康日本21(第三次)の目標7g未満と比べれば、これだけで1日分を使い切るような量ではありません。(lawson.co.jp)
ただし、
1.14g+朝食+夕食+間食
と積み上がっていくことには注意が必要です。
日本人の食生活はもともと食塩が多くなりやすく、厚生労働省も減塩を推奨しています。
では、どのくらいの頻度ならいい?
健康状態に問題がなく、普段の食事が比較的薄味なら、
「たまに食べる」ことまで過度に心配する必要はない
と考えてよいでしょう。
例えば、
週1回程度
などで楽しむこと自体を「危険な食習慣」と考える必要はありません。
ただし、これは医学的に「週○回なら安全」と決められているわけではありません。
重要なのは、
ぼだっこ単体ではなく、1日の食塩摂取量、さらに長期的な食習慣
です。
ぼだっこを食べるときのおすすめ対策
① 醤油を追加しない
これは簡単ですが効果的です。
すでに味が濃いので、追加の醤油は基本的に必要ありません。
② 味噌汁を薄味にする
ぼだっこ+濃い味噌汁という組み合わせを避けます。
③ 漬物を追加しない
塩分が重なりやすいためです。
④ 野菜を一緒に食べる
食事全体のバランスを整えやすくなります。
⑤ 他の食事を薄味にする
これが一番現実的です。
結論:「ぼだっこ=危険」ではない
今回のローソンのぼだっこ弁当については、
1包装の食塩相当量は1.14gです。
したがって、
「塩辛いから、一食食べただけで健康に害が出る」
というほどのものではありません。
ただし、
「塩辛いものだから、毎日のように食べても問題ない」
とも言えません。
食塩の過剰摂取は高血圧のリスクを高め、高血圧は脳卒中などのリスクにも関係します。
なので、ぼだっこは、
「たまに食べる楽しみとしては十分アリ。ただし、その日は他の塩分を控える」
くらいに考えるのが分かりやすいです。
特に今回のローソン版は、**「ものすごく塩辛い味なのに、商品全体の食塩相当量は1.14g」**という点が重要です。味のインパクトほど、数値上の塩分が極端に多い商品ではありません。

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