立体駐車場が寒く、気温が低く感じやすい原因と、暖房を入れても暖まらない理由・現実的な対策を、構造・立地・設備・利用者/管理側の両面から詳しく解説します。
立体駐車場が寒くなりやすい主な原因
① 基本的に「屋外扱い」の構造
最大の原因
- 側面が開放・半開放
- 外気が常に流入
- 気温はほぼ外と同じ
② 風の通り道になりやすい
- 建物形状が風を集める
- 上下階で気圧差が発生
- 冬は体感温度が大幅低下
③ コンクリート・鉄骨による放射冷却
- 蓄熱しにくく冷えやすい
- 床・壁・天井すべてが冷たい
- 長時間いると底冷え
④ 天井が高く空間が広い
- 暖気が滞留せず拡散
- 暖房効率が極端に悪い
- 局所的にしか暖まらない
⑤ 排気・換気が常時必要
- 排ガス対策で強制換気
- 暖かい空気はすぐ排出
- 法規上、密閉できない
⑥ 地下・日陰で日射がない
- 地上でも日陰が多い
- 地下は地温が低い
- 日中でも気温が上がらない
立体駐車場が寒い時の利用者側対策
① 「屋外」と割り切った服装
- ダウン・コート着用前提
- 風を通さない素材が必須
- 手袋・ネックウォーマー有効
② 滞在時間を最短にする
- 乗降・精算を手早く
- 事前に支払い準備
- 車内暖房は早めにON
③ 風を避ける動線を選ぶ
- 中央部の通路
- 風除室がある出入口
- 端・角・吹き抜けは避ける
④ 車内暖房の活用
- エンジン始動後すぐ暖房
- シートヒーター活用
- 電気自動車は事前暖房
暖房を使っても暖まらない理由
- 外気が絶えず流入
- 換気で暖気が排出
- 空間が広すぎる
- 建築基準・消防法上、密閉不可
👉 構造上、全体暖房は不可能に近いのが現実です。
暖房を使っても暖まらない時の管理側対策
① 全体暖房を諦め「局所暖房」に集中
最重要
- 精算機前・待機所にスポットヒーター
- 管理人室・歩行者通路のみ加温
- 無風タイプを選択
② 風対策の強化
- 風除けパネル・スクリーン
- 開口部に可動ルーバー
- 冬季のみ防風ネット設置
③ 床冷え対策
- ゴムマット・断熱マット
- 精算機前にカーペット
- 金属踏板は要注意
④ 暖気の滞留を促す
- 天井扇で下向き送風
- 壁反射で直接風を避ける
- 部分的に囲いを作る
⑤ 動線設計の見直し
- 風が抜ける直線動線を減らす
- 出入口を風向きと直交させる
- 人が立ち止まる場所を屋内寄りに
⑥ スタッフの防寒対策
- 防寒インナー・電熱ベスト
- 足元ヒーター
- 長時間滞在場所の限定
立体駐車場と平面駐車場の寒さ比較
| 種類 | 寒さ |
|---|---|
| 平面駐車場 | 風が直撃し最も寒い |
| 立体(開放型) | ほぼ屋外と同等 |
| 立体(半密閉) | やや軽減 |
| 地下駐車場 | 風は弱いが底冷え |
まとめ
- 寒さの主因は
開放構造・風・換気・コンクリート冷却 - 暖房が効かないのは法規・構造上の制約
- 対策の基本は
屋外前提の服装+滞在短縮+局所暖房+防風


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