静岡県伊豆半島にある 天城山(あまぎさん・標高1,406m) とクマについて、詳しく解説します。
1. 天城山にクマはいるのか
- はい、生息しています。
- 天城山は伊豆半島中央部に位置する山地で、ブナやアカマツ、常緑広葉樹などの森林が広がっています。
- 環境省や静岡県の資料では 伊豆半島の一部地域にツキノワグマが生息 しているとされており、天城山周辺もその生息域に含まれます。
- 過去に登山者や地元住民から目撃情報や痕跡(足跡・フン・樹皮削り跡)の報告があります。
2. 多いのか(出没頻度・季節性)
- 伊豆半島は関東の奥秩父や奥多摩に比べると標高が低く、クマの個体数は 比較的少ない とされています。
- 出没が増える季節:
- 春(4〜6月):冬眠明けで低地や登山道付近に出てくることがある。
- 秋(9〜11月):冬眠前で食料を求め、行動範囲が広がる。
- 人通りの少ない早朝や夕方、山深い尾根・谷沿いの登山道では遭遇リスクがわずかに高まります。
3. 危険性
- 天城山のツキノワグマは体重50〜80kg程度で、通常は人を避けます。
- 危険なのは:
- 子連れの母グマ
- 餌不足で痩せた個体
- 登山道の整備状況は比較的良いですが、人通りが少ない尾根道や沢沿いでは遭遇時の危険度が上がります。
- 過去の人身被害は非常に稀で、登山者が普段注意して行動すれば危険は低いです。
4. 天城山登山での熊対策
- 熊鈴やラジオで人の存在を知らせる
- 尾根や藪沿い、視界の悪い沢沿いで特に有効。
- 単独登山は避ける
- 複数人で行動すると安全性が高まります。
- 食料・ゴミ管理を徹底
- 食べ物は防臭袋に入れ、登山中も放置しない。
- 熊撃退スプレーを携行(必要に応じて)
- 個体数は少ないものの、奥深いルートを通る場合は携行を推奨。
- 登山前に出没情報を確認
- 伊豆市観光課や山小屋、登山者向け掲示板で最新情報をチェック。
5. 遭遇時の基本行動
- 走って逃げず、背を見せずにゆっくり後退する。
- 攻撃的な態勢に入った場合は熊撃退スプレーを使用。
- 近距離で襲われた場合はリュックで頭を守るなど、最悪の事態に備える。
6. まとめ
- 天城山には ツキノワグマが生息 している。
- 個体数は比較的少なく、出没は春と秋に増える傾向がある。
- 単独登山や食料放置、早朝・夕方の行動はリスクを上げる。
- 熊鈴・音での存在通知、食料管理、必要に応じて熊撃退スプレーを携行すれば安全に登山可能。
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