タイが「かなり暑い」と感じられる主な原因と、それに対する具体的な対策を以下に詳しく解説します。
■ タイが暑い原因
タイは東南アジアの熱帯地域に位置し、1年を通して暑さを感じる国です。以下が主な理由です。
1. 熱帯モンスーン気候のため年間を通して高温
タイは典型的な熱帯モンスーン気候で、年間の平均気温は28〜35℃ほど。特に「暑季(3〜5月)」は40℃近くなる地域もあり、体感的には日本の真夏よりもはるかに暑く感じます。
2. 日差しが強く紫外線が強烈
タイは北緯5〜20度に位置し、太陽が一年中高い角度から照りつけます。結果として直射日光と紫外線量が非常に強く、日中の屋外ではすぐに体力を奪われます。
3. 湿度が非常に高い
雨季(6〜10月)は湿度が70〜90%に達することも多く、蒸し暑さが強烈です。気温はそれほどでなくても不快指数が高く、汗が蒸発せずに体にこもってしまいます。
4. 都市部のヒートアイランド現象(特にバンコク)
バンコクのような大都市では、ビル群とアスファルトの影響で熱がこもり、郊外に比べて2〜4℃ほど高くなることもあります。夜になっても気温が下がらず、睡眠の質にも影響が出ることがあります。
■ 暑さへの具体的な対策(旅行者・居住者向け)
1. 服装による対策
- **通気性の良い素材(リネン、コットン、ドライ素材)**の服を選ぶ
- **露出を控える長袖・長ズボン(UVカット効果付き)**も効果的(直射日光から肌を守れる)
- 色は白や淡色の方が熱を吸収しにくい
2. 日差しと紫外線対策
- 広いつばの帽子、サングラス、日傘を持参・使用する
- SPF50以上のUVカット日焼け止めをこまめに塗る(汗で落ちやすい)
3. 水分・塩分補給をこまめに
- 1日あたり1.5〜2リットルの水分補給が推奨されます(カフェイン・アルコールは利尿作用があるため控えめに)
- **スポーツドリンクや経口補水液(ORS)**を活用して電解質も補給
4. 活動時間の調整
- 午前10時〜午後3時の外出は最小限に
- 観光や買い物、屋外イベントは早朝または夕方以降が快適です
5. 屋内の冷房環境を活用する
- タイのショッピングモール、カフェ、地下鉄などは強めの冷房が効いています
- ただし冷房による冷えすぎにも注意(カーディガンや薄手の上着があると便利)
6. 移動手段の工夫
- タクシーや冷房付きの電車・バスを優先して利用
- 徒歩での移動は日陰や地下道を利用する(バンコクの「スカイウォーク」など)
7. 熱中症・日射病の初期症状に注意
- 立ちくらみ、吐き気、頭痛、異常な汗、意識低下などの症状があれば、すぐに涼しい場所で休む
- 症状が強い場合は医療機関の受診をためらわないこと
■ 旅行者・生活者別アドバイス
タイプ | 暑さ対策のポイント |
---|---|
観光客 | 観光地巡りは早朝・夕方、移動はエアコン付きを活用 |
長期滞在者 | 屋内にグリーンを置いて温度・湿度調整、小型扇風機や冷風機も有効 |
高齢者・子ども連れ | 水分補給の声がけをこまめに、外出時間を絞る |
屋台好きな人 | 食中毒防止も含めて、冷えた飲料や氷入りドリンクは信頼できる店で選ぶ |
■ まとめ
暑さの原因 | 内容 |
---|---|
気候 | 熱帯モンスーン気候で気温が高い |
紫外線 | 太陽高度が高く、日差しが強烈 |
湿度 | 特に雨季は蒸し暑さが顕著 |
都市構造 | バンコクなどではヒートアイランド現象 |
暑さの対策 | 内容 |
---|---|
服装・装備 | 通気性の良い服・帽子・サングラス・日傘 |
水分補給 | 水・スポーツドリンク・塩分も意識して |
活動時間 | 午前中・夕方を中心に計画する |
移動 | 冷房車両・タクシーなどを活用 |
室内対策 | エアコン・扇風機・冷却グッズを使う |
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