中古エアコンは、新品に比べて価格が安く、初期費用を抑えたい人には魅力的な選択肢に見えるかもしれません。しかし、購入・設置・使用後のトラブルや性能の低下といったデメリットやリスクも多く存在します。
ここでは「中古エアコンのメリット・デメリット」を、費用・性能・工事・保証・衛生面・寿命など、さまざまな視点から詳しく解説します。
✅ 中古エアコンのメリット
① 初期費用が安い
- 新品の半額〜3分の1程度で買えることが多い(例:新品10万円 → 中古3万~5万円)
- とりあえず冷暖房を安く導入したい人には魅力
🪙【例】
6畳用のエアコン(新品):約8〜12万円
中古同型(3年使用):約2〜4万円
② 廃番モデルや型落ち品を手に入れやすい
- 現在は製造されていない古い型番を探している場合、中古市場なら見つかることも
③ 必要最低限の機能でOKな人には十分
- 最新のAI機能や自動掃除機能が不要なら、旧モデルでも冷暖房性能は基本的に備わっている
④ 環境にやさしい(リユース)
- まだ使える製品を再利用することで、省資源・省廃棄に貢献できる
⚠️ 中古エアコンのデメリット
① 保証が短い、もしくは一切ない
- 多くのリサイクルショップでは「動作確認済・保証1週間~1ヶ月」程度
- 設置後に故障しても自己負担になりやすい
🛠:エアコンの修理費は高額になりやすく、基板やコンプレッサーの故障で2〜5万円かかることも
② 設置工事は別手配が必要で、費用が読みにくい
- 中古品は「本体のみ」での販売が基本
- 工事は自分で業者を探して手配 → 工事費15,000〜30,000円前後
- 古い配管の再利用が不可で追加費用が発生することも
📌新品は標準工事込み価格が多く、トータルでは新品と大差ないことも
③ 寿命が短い・性能が低下している可能性
- エアコンの寿命は約10〜15年。中古はすでに5年以上使われていることが多く、残り寿命が短い
- 内部部品の劣化により、冷えにくい・暖まりにくいことも
④ 衛生面のリスク(カビ・ホコリ・臭い)
- 内部のファンやフィンにカビ・ホコリが残っている可能性が高く、アレルギー・臭いの原因に
- クリーニング済みでも、表面のみで内部まで徹底洗浄されていない場合が多い
🌬:送風時に「カビ臭」「ホコリ臭」が気になることも
⑤ 電気代が高くなる可能性
- 10年以上前のモデルは省エネ性能が低い
- 1シーズン(夏冬)使うだけで、新品と比べて電気代が年間1万円以上差が出ることも
⑥ リモコン欠品・対応不明・修理用部品なし
- 中古品ではリモコンが欠品していることもあり、代替リモコンが対応していないケースも
- 古い機種はメーカーがすでに部品供給を終了しており、修理不能=買い替え確定となることも
📊 まとめ:中古エアコンのメリット・デメリット早見表
項目 | 内容 |
---|---|
✅ メリット | 初期費用が安い/必要最小限の性能でOK/環境に優しい |
⚠️ デメリット | 保証がない/工事手配が必要/寿命が短い/衛生面リスク/電気代が高い/修理が難しい |
✅ 結論:中古エアコンはこういう人向き
中古エアコンでもOKな人:
- 「数年だけ使えればいい」という短期利用者
- 格安物件などで初期費用を抑えたい人
- 工事手配やメンテナンスに慣れている人
中古エアコンを避けるべき人:
- アレルギー体質・小さな子供・高齢者と同居
- 長く安心して使いたい(10年目安)
- 自分で工事業者を探すのが不安
補足:
「中古で買って節約したつもりが、工事費・修理費・電気代・買い替えで結果的に高くつく」ケースが非常に多いため、基本的には新品の方が安心で経済的です。
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