エアコンの取り外しを自分で行うことができるかについて、注意点や必要な知識・手順、リスクを詳しく解説します。
1. エアコン取り外しの難易度とポイント
● 取り外しは比較的自分でもできる場合が多い
- 室内機・室外機の取り外し作業自体は、取り付けに比べれば手順がシンプルです。
- ただし、配管内に冷媒ガスが入ったままだとガスの扱いが法令で厳しく制限されているため注意が必要。
2. 自分で取り外す際の主な手順
- 電源を切り、ブレーカーも落とす
- リモコン・配管カバーなどの外装部品を外す
- 室内機の固定ボルトを外し、壁から取り外す
- 配管(冷媒管・ドレンホース・電線)を切断または取り外す
- 室外機の配管接続を外す(専用工具や知識が必要)
- 室外機を地面や壁から取り外す
3. 冷媒ガスの取り扱いに関する法律的な注意
- 冷媒ガス(フロン)は環境に悪影響を及ぼすため、冷媒を回収・封入するには「冷媒回収技術者」の資格が必要。
- 資格のない人が冷媒を大気放出したり、配管を切断することは違法であり罰則もあります。
- ガスを回収せず配管を切断すると違法行為になるため、取り外しは基本的に専門業者に依頼するのが安全です。
4. 自分で取り外すメリットとリスク
メリット
- 業者に頼む費用が節約できる。
- 自由なタイミングで作業ができる。
リスク・デメリット
- 冷媒ガスの違法放出のリスクと罰則。
- 配管の切断ミスや怪我のリスク。
- 再設置や廃棄時にトラブルが起きやすい。
- 適切な処理をしないと環境汚染に繋がる。
5. 廃棄や移設を考えている場合
- 廃棄の場合は、家電リサイクル法に基づき正規の処理が必要。
- 移設(引越し先で再設置)を考えているなら、ガスを適切に回収・保管できる業者に依頼するのがベスト。
6. まとめ
ポイント | 内容 |
---|---|
自分で取り外し可能か? | 室内機の取り外しはできても、冷媒ガスの取り扱いで問題が発生しやすい |
法律の制約 | 冷媒回収は資格者のみ許可されているため、無資格者のガス放出は禁止 |
必要な道具 | ドライバー、配管カッター、レンチなど。冷媒回収機器は専門業者用 |
リスク | 法律違反、環境汚染、怪我やトラブル |
おすすめ | 冷媒ガスの回収が必要な作業は専門業者に依頼 |
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