iPhoneの液晶が「常に点灯しているように見える」現象は、不具合ではなく“仕様”であることが多いです。これはAppleが導入しているさまざまな機能やユーザー体験を向上させるための設計によるもので、具体的に言うと「常時表示ディスプレイ(Always-On Display)」や「画面を注視している間は暗くならない」機能が関係しています。
✅ 常に点灯しているように見える理由と“仕様”の解説
① Always-On Display(常時表示ディスプレイ)【仕様】
対象モデル:
- iPhone 14 Pro / 14 Pro Max
- iPhone 15 Pro / 15 Pro Max
🔍 どういう機能?
- ロック画面を完全に消灯せず、低輝度で常に時刻・ウィジェット・通知などを表示する機能。
- Apple Watchの「常時表示」に近い。
⚙️ 特徴:
- リフレッシュレートを1Hzに下げることでバッテリー消費を最小限に。
- OLEDディスプレイなので、表示していない部分は完全に黒で消費ゼロ。
- 周囲の明るさやポケット内などでは自動で消灯。
💡 消したい場合:
- 設定 → 画面表示と明るさ → 常時表示をオフにする。
② 「Face IDによる注視検知」で画面が暗くならない【仕様】
対象:Face ID搭載のiPhone(iPhone X以降)
🔍 どういう機能?
- iPhoneが「ユーザーが画面を見ている」ことを検知して、自動ロックを防いだり画面の明るさを維持したりする。
- 長く見ていると「ずっと点灯しているように感じる」が、これはFace IDの仕様。
💡 無効にしたい場合:
- 設定 → Face IDとパスコード → 注視機能をオフ
③ 自動ロック設定の影響【ユーザー設定】
設定の中で「自動ロック:なし」にしていると、画面はユーザーが手動で消すまでずっと点いたままになります。
💡 確認・変更方法:
- 設定 → 画面表示と明るさ → 自動ロック → 「1分〜5分」などを選択
✅ 不具合と仕様の見分け方
状況 | 仕様 or 不具合 | 補足 |
---|---|---|
ロック状態でも薄暗く点灯(時計など表示) | ✅ 仕様(常時表示) | 対象モデルのみ |
画面が消えない、でも操作可能 | ✅ 注視検知 or 自動ロック設定の影響 | 環境に応じて変わる |
操作後も画面が真っ白やフリーズ状態で点きっぱなし | ❌ 不具合の可能性 | 強制再起動を推奨 |
明るさが異常に高く、バッテリー消耗が激しい | ❌ 設定ミス or ソフトバグの可能性あり | 再起動または設定見直し |
✅ 対策(点灯を減らしたい・電池を長持ちさせたい)
- 常時表示ディスプレイをオフ
- 自動ロック時間を短く(30秒~1分)に設定
- True Toneや明るさの自動調節をオンにする
- 注視機能をオフにする(Face IDモデル)
- 低電力モードを使用すると自動的に表示時間も制御される
✅ まとめ
iPhoneの画面が「常に点灯しているように見える」のは、
- 常時表示ディスプレイ機能(Proモデルのみ)
- 注視検知による画面維持
- 自動ロックの設定によるもの
といった**Appleが意図して導入した“仕様”**であることがほとんどです。
📌 もし「不自然に熱くなる」「何をしても消えない」などの症状がある場合は不具合の可能性もあるので、強制再起動やAppleサポートへの相談がおすすめです。
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