セキュリティの高いタワーマンション（タワマン）でも、不審者に侵入されるリスクをゼロにすることは難しいですが、住民個人が日常的に適切な対策を取ることでリスクを大幅に減らせます。ここでは、個人でできる具体的な防犯対策を詳しく解説します。
1. エントランス・共用部での対策
(1) 共連れを防ぐ
タワマンではオートロックがあるため、外部の人間が単独で侵入するのは難しいですが、住民の後について入る「共連れ（ともづれ）」を狙う不審者もいます。
✅ 対策
- 後ろに不審な人がいないか確認
- エントランスを通る際、振り返って確認する癖をつける
- 知らない人にドアを開けない
- 「一緒に入っていいですか？」と言われても断る
- 不審者なら警備員に対応を任せる
- 知人のふりをした不審者に警戒
- 「〇〇さんのお宅に行くのですが…」と言われても安易に開けない
(2) 訪問者の管理を徹底
オートロック付きでも、来訪者として不審者が入り込むケースがあります。
✅ 対策
- インターホンで訪問者をしっかり確認
- 宅配業者や修理業者でも、身元を確認するまでドアを開けない
- 「知らない荷物の配達」は要警戒（詐欺や強盗の可能性）
- 管理会社を通じて事前登録する（来客の場合）
- 事前登録が必要な場合は、面倒でも手続きをする
(3) エレベーターの防犯
エレベーターは不審者が侵入後にターゲットを探す場所になりやすい。
✅ 対策
- 不審者がいたら一緒に乗らない
- 直感的に「怪しい」と感じたら、次のエレベーターを待つ
- 目的階のボタンを押す前に様子を確認
- 万が一のために防犯ブザーを持っておくのも有効
2. 自宅（専有部）での防犯対策
(1) 玄関の防犯
タワマンでも、鍵の管理が甘いと侵入リスクが高まる。
✅ 対策
- 必ずダブルロックを施錠（オートロックを過信しない）
- ドアチェーン・ドアバーを活用
- インターホンで確認しても、完全にドアを開けずに対応
- サムターン回し防止グッズを設置
- ドアの内側から開けられないようにする
(2) 窓・ベランダの防犯
低層階だけでなく、高層階でも侵入リスクはゼロではない。
✅ 対策
- ベランダの窓も施錠を徹底（換気の際も注意）
- 防犯フィルムを貼る（窓ガラスを割られにくくする）
- 不用意にベランダに出ない（不審者に隙を見せない）
(3) 室内の防犯
✅ 対策
- 知らない番号からの電話やインターホンに不用意に出ない
- 宅配を装って住人を確認する手口もある
- 在宅中でも施錠を習慣化
- 鍵を開けっ放しにしない（短時間の外出でも）
3. 鍵・個人情報の管理
(1) 鍵の管理
タワマンの防犯を破る手段の一つが「合鍵の不正入手」。
✅ 対策
- 合鍵をむやみに作らない・貸さない
- 落としたらすぐ管理会社に報告し、交換を依頼
- 鍵をポストや玄関マットの下に隠さない
(2) 個人情報を守る
不審者は、住民の個人情報を利用して侵入を試みることがある。
✅ 対策
- 郵便物の管理を徹底
- チラシやDMを放置しない（長期間不在と思われる）
- SNSで居場所や部屋番号を公開しない
- 旅行中の投稿は帰宅後にする
4. 駐車場・敷地内での防犯
タワマンの駐車場は外部とつながっているため、不審者が侵入しやすい。
✅ 対策
- 駐車場やエントランスに不審者がいないか確認
- 駐車場のセキュリティが甘い場合、管理会社に強化を要望
- 車内に貴重品を放置しない（窃盗犯のターゲットになる）
5. 防犯アイテムの活用
個人でも防犯意識を高めるために、防犯グッズを活用するとより安心。
✅ おすすめ防犯グッズ
- スマートキー・指紋認証ロック（鍵の不正コピー防止）
- 防犯カメラ・スマートドアホン（録画機能付きで訪問者を記録）
- 防犯ブザー・催涙スプレー（万が一の対策）
6. まとめ
セキュリティの高いタワマンでも、不審者の侵入を完全に防ぐことはできません。
しかし、住民一人ひとりが防犯意識を持ち、適切な対策を実施することでリスクを最小限に抑えることが可能です。
特に、以下のポイントを徹底しましょう。
🔹 共連れやエレベーターでの不審者に警戒
🔹 在宅時・外出時の施錠を徹底
🔹 宅配業者や訪問者の身元を確認する
🔹 鍵の管理を厳重にする
🔹 個人情報を不用意に公開しない
「タワマンは安全」と過信せず、日頃から防犯意識を持って生活することが何より重要です。
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