1. 岡三証券のFXサービスについて
岡三証券のFXサービスを調べる際は、主に「岡三オンライン」が提供する取引所FXの「くりっく365」を確認する必要があります。
今回確認できた公式情報では、岡三オンラインは2026年10月10日にFX・CFDの取引ツール向けパスキー認証を導入しています。また、2025年にはフィッシング詐欺などによる不正ログインや不正取引を確認したと公表し、利用者にセキュリティ強化を呼びかけています。
このため、岡三証券のFXについては、パスキーを登録し、ログイン通知を有効にして、偽サイトから認証情報を入力しないことが特に重要です。
以下、情報漏洩対策、パスキーの設定方法、利用を続けるかどうかの判断を最初から詳しく説明します。
2. 岡三証券は情報漏洩を防ぐ対策をしているのか
岡三証券グループは、情報セキュリティ基本方針や社内規程に基づく管理体制を整え、アクセスログなどの操作監視、アクセス制限、役職員への教育、社内点検などを行うと説明しています。
FXなどの金融サービスでは、次のような対策が重要になります。
- 顧客情報へのアクセス権限を管理する。
- システムへのアクセス状況を監視する。
- 不正アクセスが疑われる口座を調査する。
- 必要に応じてアカウントをロックする。
- ログイン通知などで利用者が異常に気付きやすくする。
- パスワードやパスキーなどの認証機能を強化する。
岡三オンラインは、実際に不正ログインの監視を強化し、不正ログインのおそれがある口座について、利用者への連絡やアカウントロックなどの対応を行っていると公表しています。
ただし、公開情報だけで、社内システムのすべての防御策や監査結果、情報漏洩を完全に防止できることまで確認できるわけではありません。
したがって、「情報漏洩対策が何もされていない」と判断する根拠はありませんが、「絶対に漏洩しない」と断言することもできません。
3. 岡三証券のFXで実際に不正アクセスは発生しているのか
ここは、セキュリティを評価するうえで重要な点です。
岡三証券は2025年5月8日、フィッシング詐欺などによるものとみられる不正ログインや不正取引を確認したと公表しました。岡三証券や岡三オンラインを装った偽メールから偽サイトに誘導し、ログインID、ログインパスワード、取引パスワードなどを盗み取る手口が確認されたと説明しています。
同社は対策として、次の取り組みを案内しています。
- 不正ログインの監視強化
- 不正ログインのおそれがある口座への連絡
- 必要に応じたアカウントロック
- ログインパスワードと取引パスワードの変更の呼びかけ
- ログイン通知・約定通知の利用推奨
- 海外の一部地域からのアクセス制限
この発表から分かるのは、実際に不正ログインや不正取引が確認されたことと、会社側が対策を講じていることの両方です。
ただし、発表された事案は、偽サイトなどを通じて認証情報が盗まれたことによる不正利用です。この情報だけから、岡三証券の社内システムから顧客情報が一斉に漏洩したと判断することはできません。
また、2025年の発表だけで、2026年10月時点のすべての不正アクセス状況を判断することもできません。最新のお知らせは公式サイトで確認してください。
公式発表:
フィッシング詐欺等による不正取引に関する公式注意喚起
4. 岡三証券のFXでパスキーは利用できるのか
岡三オンラインでは、2026年10月10日からFX・CFD取引ツール向けのパスキー認証が提供されています。
対象となるFXサービスは、取引所FXの「くりっく365」です。公式発表では、次の取引ツールに対応すると案内されています。
- WEBブラウザ版
- スマートフォンアプリ(iPhone・Android)
- リッチクライアント
- iPadアプリ
パスキー認証を利用できる操作には、ログイン、出金指示、登録内容の変更が含まれます。
ただし、パスキーは商品・サービスごとにそれぞれ設定が必要とされています。FXとCFDの両方を利用している場合、片方で登録しただけで、もう片方にも自動的に適用されるとは限りません。
5. パスキーとは何か
パスキーは、従来のパスワード入力に代えて、スマートフォンやパソコンに保存した認証情報を使って本人確認を行う仕組みです。
例えば、端末の次の機能を使って認証します。
- 顔認証
- 指紋認証
- 端末のPINコード
- 対応端末の画面ロック機能
パスキーには、パスワードを盗み取るタイプのフィッシング詐欺に強いという利点があります。正規サイトと結び付いた認証情報を使うため、偽サイトに誘導されてパスワードを入力してしまうタイプの攻撃への防御を強化できます。
また、複雑なパスワードを覚えて入力する負担も軽減できます。
ただし、パスキーを使えばあらゆる被害を防げるわけではありません。端末の紛失、端末自体の不正利用、偽アプリのインストール、利用者がだまされて行う操作など、別のリスクは残ります。
そのため、パスキーの設定と同時に、端末の画面ロックやOSの更新、公式サイトからのアクセスも徹底しましょう。
6. 岡三証券のFXでパスキーを設定する方法
岡三オンラインの公式発表に基づく設定手順を、利用環境ごとに説明します。
公式の設定案内:
FX・CFD取引ツールのパスキー認証機能について
手順1:登録メールアドレスを確認する
パスキーの登録には、取引ツールに登録しているメールアドレス宛てに送信される認証コードが必要です。
まず、登録メールアドレスが現在も受信できる状態か確認してください。メールが届かない場合は、迷惑メールフォルダーや登録アドレスを確認しましょう。
手順2:FXの取引ツールにログインする
普段利用している岡三オンラインのFX取引ツールにログインします。
メールやSMSのリンクからログインするのではなく、ブックマークした公式サイトや公式アプリからアクセスしてください。
手順3:「パスキー設定」を開く
利用する取引ツールによって、メニューの表示が異なります。
WEBブラウザ版
- ホーム画面の「その他」または右上の「設定」を開く。
- 「パスキー設定」を選択する。
- 「パスキーの追加」を選択する。
スマートフォンアプリ
- アプリの「その他」メニューを開く。
- 「パスキー設定」をタップする。
- 「パスキーの追加」をタップする。
リッチクライアント
- 画面左上のメニューから「設定」を開く。
- 「パスキー設定」を選択する。
- 「パスキー追加」を選択する。
手順4:認証コードを発行して入力する
パスキーの追加画面で、認証コードを発行します。
登録メールアドレスに認証コードが届いたら、画面に入力し、「設定」または「登録」を選択します。
認証コードは本人確認に使う重要な情報です。第三者に教えたり、電話やメールで伝えたりしないでください。
手順5:パスキーの保存先を選ぶ
画面の案内に従って、パスキーを保存する端末を選びます。
- パソコンで利用する場合は、端末やブラウザーが提示する保存先を選択します。
- スマートフォンに保存する場合は、「iPhone、iPad、またはAndroidデバイス」などの選択肢を選びます。
- パソコン画面にQRコードが表示された場合は、画面の指示に従ってスマートフォンで読み取ります。
スマートフォン側で登録画面が表示されたら、顔認証、指紋認証、PINコードなどで本人確認を行い、登録を完了します。
端末やOSのバージョンによって表示が異なる場合があるため、画面に表示される公式の案内に従ってください。
手順6:登録後にログインできるか確認する
パスキーの登録が終わったら、普段利用する取引ツールでパスキーを使ってログインできるか確認します。
パソコンとスマートフォンの両方で取引する場合は、どちらでも利用できるか確認しておきましょう。
また、FXとCFDの両方を利用している場合は、それぞれのサービスで設定状況を確認してください。公式発表では、商品・サービスごとに設定が必要とされています。
7. パスキー設定時の注意点
① 偽の登録メールに注意する
「パスキーを設定してください」「口座が停止されます」などと書かれたメールが届いても、メール内のリンクを安易に開かないでください。
公式サイトを自分で開き、取引ツールから設定を開始するのが安全です。
② 端末を紛失したときの対応を確認する
パスキーを保存したスマートフォンやパソコンを紛失した場合は、公式サポートへ連絡し、口座を保護する方法を確認してください。
端末の画面ロックを設定しておくことも重要です。
③ 機種変更の前に準備する
パスキーが新しい端末に自動で引き継がれるとは限りません。機種変更前に、パスキーの保存先や移行方法、再登録の手続きを確認しておきましょう。
④ 認証コードを他人に教えない
パスキーの登録や本人確認を装って認証コードを聞き出そうとする詐欺にも注意してください。認証コードは自分の操作時だけ使用し、第三者に伝えないでください。
8. ログイン通知や約定通知も有効にする
パスキーとあわせて、ログイン通知・約定通知も設定しておくことをおすすめします。
岡三オンラインの公式案内では、ログイン通知は標準設定で「通知しない」となっているため、利用する場合は自分で設定を変更する必要があると説明されています。
WEB版取引ツールでは、次の手順で設定します。
- 「設定」を開く。
- 「メール通知設定」を選択する。
- 「メール配信設定」を開く。
- 「ログイン通知」を設定する。
ログイン通知を有効にしておくと、第三者がログインした場合に気付きやすくなります。約定通知も有効にしておけば、取引が成立した際に確認しやすくなります。
ただし、通知が届いたことだけで不正アクセスと断定する必要はありません。自分の操作かどうかを確認し、身に覚えがなければ公式サポートへ連絡してください。
9. パスキー以外に実施したいセキュリティ対策
パスキーを設定しても、利用者自身の対策は引き続き必要です。
- 公式サイトをブックマークする。 メールやSMSのリンクからログインしない。
- 取引パスワードを使い回さない。 他のサービスとは異なるパスワードを使う。
- ログイン・約定通知を有効にする。 不審なログインや取引を早期に発見しやすくする。
- 端末を最新の状態に保つ。 OS、ブラウザー、取引アプリを更新する。
- 取引履歴や出金先を確認する。 身に覚えのない取引や登録内容の変更がないか確認する。
- 共用端末での取引を避ける。 不特定多数が利用するパソコンではログインしない。
岡三証券は、ログインパスワードと取引パスワードの使い回しを避けることや、複雑なパスワードを設定することも呼びかけています。
10. 不正ログインや情報漏洩が疑われる場合の対処法
身に覚えのないログインや取引があった場合は、次の順番で対応してください。
- 岡三オンラインの公式サポートへ連絡する。
- 公式の案内に従い、パスキーやパスワードなどの認証情報を保護する。
- 取引履歴、約定履歴、出金先の登録情報を確認する。
- 不審な取引や通知の日時、内容を記録する。
- 同じパスワードを使っている他のサービスがあれば、そのパスワードも変更する。
- 被害が疑われる場合は、必要に応じて警察などにも相談する。
偽サイトにログイン情報を入力した可能性がある場合は、単にパスワードを変更するだけで済ませず、口座に不審な取引がないか確認し、会社に状況を伝えてください。
11. 岡三証券のFXは必ず解約した方がよいのか
いいえ。セキュリティ上の注意喚起や不正アクセスの発表があったからといって、必ず解約しなければならないわけではありません。
岡三オンラインは、パスキー認証を導入し、不正ログインの監視、アカウントロック、ログイン通知などの対策を案内しています。こうした対策を利用することで、リスクを減らすことができます。
一方で、過去に不正ログインや不正取引が確認された事実もあります。そのため、会社が対策を行っていることだけを理由に、何も確認せず安心するのも適切ではありません。
判断の目安は次のとおりです。
| 状況 | 判断の目安 |
|---|---|
| 不審な取引がなく、パスキーを設定している | 直ちに解約する必要があるとは限らない |
| パスキーをまだ設定していない | まず設定を済ませ、ログイン通知も有効にする |
| 偽サイトにログイン情報を入力した可能性がある | 速やかにサポートへ連絡し、口座を保護する |
| 身に覚えのない取引や出金がある | 不正利用への対応を最優先する |
| 会社の対応に納得できず、安心して利用できない | 取引を控えることや解約を含めて検討する |
解約を検討する場合も、未決済ポジション、預けている資金の出金、取引履歴の保存などを確認してから手続きを進めてください。
セキュリティへの不安が強い場合は、一時的に取引を控え、サポートに相談してから判断する方法もあります。
12. 公式の問い合わせ先
岡三オンラインの公式セキュリティ案内では、次の問い合わせ先が掲載されています。
- フリーコール:0120-146-890
- 携帯電話から:03-6386-4473
- 受付時間:月曜日から金曜日の8時~17時(年末年始・祝日を除く)
パスキーの設定方法や、取引口座のセキュリティについて確認したい場合は、公式サイトで最新の問い合わせ先と受付時間を確認してから連絡してください。
13. 最終的な結論
岡三証券のFXでは、個人情報の管理、アクセス監視、不正ログインのおそれがある口座への対応、ログイン通知などの対策が公表されています。また、岡三オンラインでは2026年10月10日からFX・CFD取引ツール向けのパスキー認証が導入されています。
一方、2025年にはフィッシング詐欺などによる不正ログインや不正取引が確認されているため、利用者自身の対策も欠かせません。
利用を続けるのであれば、まず次の3点を実施してください。
- パスキーを登録し、普段利用する取引ツールでログインできるか確認する。
- ログイン通知・約定通知を有効にする。
- 公式サイトからアクセスし、取引履歴や出金先情報を定期的に確認する。
岡三証券のFXを利用しているという理由だけで、直ちに解約する必要があるとはいえません。 セキュリティ対策を利用し、不審な操作がないか確認したうえで、安心して取引を続けられるかどうかを判断することが大切です。

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