サーバールームが寒いのは異常でも失敗でもなく、意図的な場合がほとんどです。ここを誤解すると、対策を打つほどトラブルを招きます。
「なぜ寒いのか」「どこまで対策していいのか」「暖房が効かない理由と正解」を、実務目線で整理します。
サーバールームが寒く、気温が低く設定される主な原因
① サーバー保護が最優先(意図的に低温)
- 機器は低温・安定環境が最適
- 一般的に18〜27℃が推奨範囲
- 人間の快適温度は考慮されない
👉 人より機械優先が原則。
② 発熱量が非常に大きい
- サーバー・UPS・ネットワーク機器
- 常時高発熱
- 冷却が追いつかないと即トラブル
③ 強力な空調・冷却システム
- 常時冷房(24時間)
- 冷気が床・ラック下から吹き出す
- 局所的に極端に寒い
④ 気流設計(コールドアイル)
- 冷気通路と排気通路を分離
- 人が立つ場所がコールドアイルになりがち
- 体感温度が低い
⑤ 無人前提の設計
- 滞在時間は短時間想定
- 作業者の快適性は二の次
暖房を使っても暖まらない理由(重要)
- 暖房は原則禁止または無効
- 冷却システムが暖気を即排出
- 温度センサーが冷却優先で制御
- 暖房=サーバー故障リスク
👉 暖房で対抗する発想自体が間違い。
サーバールームで「やってはいけない寒さ対策」
これは最重要です。
❌ 電気ヒーター持ち込み
❌ 暖房の無断使用
❌ 冷気吹出口を塞ぐ
❌ ラック前に物を置く
→ 即、障害・事故・懲戒対象になり得ます。
正しい寒さ対策(作業者側)
① 人を暖める(最優先)
効果:★★★★★
- 防寒インナー
- フリース・薄手ダウン
- ネックウォーマー
- 防寒手袋(静電気対策品)
👉 部屋を暖めない。自分を暖める。
② 作業時間を短く区切る
効果:★★★★☆
- 作業計画を事前に組む
- 長時間滞在を避ける
- 休憩を挟む
③ 立ち位置を選ぶ
効果:★★★☆☆
- コールドアイル滞在最小化
- ホットアイル側で作業可能ならそちら
- 吹出口直撃を避ける
④ 足元対策
効果:★★★☆☆
- 断熱インソール
- 防寒安全靴
- 床グレーチング直立ち回避
どうしても寒さが業務に支障をきたす場合
● 正規ルートでの改善策(設備側)
- 冷気風量の最適化
- エアフロー再設計
- ラック配置見直し
- 作業者用待機室の確保
※ 暖房追加ではなく「冷やしすぎない設計」が正解
● 伝え方(重要)
❌「寒い」
⭕
「長時間作業で手の動きが落ち、
作業ミスのリスクがあります。」
👉 安全・品質・作業効率で伝える。
放置した場合のリスク
- 作業ミス
- 指先感覚低下
- 転倒・事故
- 集中力低下
結論(はっきり言います)
サーバールームは
**「寒くて正しい場所」**です。
対策の正解は
- ❌ 暖房
- ⭕ 作業者の装備・動線・滞在時間管理
これを外すと、人も機械も不幸になります。


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