**経済効果(けいざいこうか)**とは、ある出来事・政策・事業・イベントなどがきっかけとなって、地域や国の経済にどのような影響(お金の動き・生産・雇用など)をもたらすかを示す考え方です。ニュースや行政資料、観光・公共事業の説明でよく使われます。
—
1. 経済効果の基本的な意味
簡単に言うと、
> 「何かを実施した結果、どれくらいお金が回り、どれくらい経済が活発になったか」
を数量的に示したものです。
例:
大型イベント開催
新しい道路や駅の建設
観光客の増加
企業の工場進出
政府の補助金や減税政策
これらが消費・生産・雇用にどう影響したかをまとめて「経済効果」と呼びます。
—
2. 経済効果の主な3つの種類
経済効果は、段階別に次の3つに分けて考えられることが多いです。
① 直接効果
最初に発生するお金の動き
例:
観光客が宿泊費・飲食代・交通費を支払う
工事で建設会社に支払われる費用
イベントのチケット売上
👉 「その場で直接使われたお金」
—
② 間接効果
直接効果を受けた事業者が、仕入れや外注に使うお金
例:
ホテルが食材を卸業者から仕入れる
建設会社が資材を購入する
飲食店が設備や備品を発注する
👉 「企業同士の取引が増える効果」
—
③ 誘発効果(波及効果)
給料として受け取った人が、さらに消費することで生まれる効果
例:
従業員が給料で買い物や外食をする
地域の商店やサービス業の利用が増える
👉 「家計消費を通じた経済の広がり」
—
3. 経済効果の合計とは?
一般的に言われる**「経済効果○億円」**とは、
> 直接効果 + 間接効果 + 誘発効果
を合計した金額です。
そのため、実際に使われたお金より大きな数字になることが多いです。
—
4. 経済効果の具体例
観光イベントの場合
観光客1万人 × 1人あたり消費3万円
→ 直接効果:3億円
そこから、
宿泊・飲食・交通業の仕入れ増加
従業員の消費増加
を含めると、
👉 経済効果:5〜6億円
と算出されることがあります。
—
5. 経済効果でよく使われる指標
生産誘発額
経済全体でどれだけの生産が生まれたか
付加価値誘発額
企業の利益や賃金として新たに生まれた価値
雇用創出効果
新たに何人分の雇用が生まれたか
—
6. 経済効果が重視される理由
政策や公共事業の妥当性を説明できる
税金投入の説得材料になる
地域活性化や観光振興の成果を数値化できる
そのため、自治体や国の資料で頻繁に使われます。
—
7. 経済効果の注意点・限界
経済効果の数字には注意点もあります。
① 推計(予測)である
実測ではなく、モデル計算が多い
② 二重計算の可能性
計算方法次第で過大評価されることがある
③ 地域外流出
利益が地元ではなく大企業や他地域に流れる場合もある
④ 「儲かった=幸せ」とは限らない
生活の質や環境負荷は反映されにくい
—
8. よくある誤解
❌ 経済効果=利益
⭕ 経済効果=お金の流れの総量
❌ 経済効果が大きい=必ず成功
⭕ 費用対効果や長期的影響も重要
—
9. まとめ
経済効果とは、ある取り組みが経済に与える影響の大きさ
直接・間接・誘発効果の合計で表される
数字は便利だが、前提条件や限界を理解することが重要
もしよければ、
「観光」「公共事業」「イベント」「オリンピック」など
具体的な分野別の経済効果についても詳しく解説できます。
【今さら聞けない】経済効果とは?結局どういう意味?【指標】
疑問

コメント