【やばい】クマに遭ったらうつ伏せになると助かる?【ツキノワグマ・ヒグマ・熊出没・駆除】

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クマ 〇〇って危険?

「頭や首を守ってうつぶせになる(=死んだふり)」は、クマの種類や攻撃の種類が『防衛的(子や巣を守る)』である場合に有効であることが実証的に示されていますが、すべての状況で有効ではありません。 攻撃が「捕食(人を餌と見ている)」の場合や、相手が黒クマ系(ツキノワグマ/アメリカのブラックベア類)では逆に戦う方が生存率を上げることが多い、という重要な例外があります。以下に理由・根拠・具体的なやり方・いつ切り替えるかを詳しく説明します。





なぜ「うつぶせで頭・首を守る」が有効なのか(メカニズム)

  1. クマの攻撃動機による違い
    • 多くの「野外でのクマの攻撃」は防衛的(=母グマが子を守る、あるいは驚かせてしまった場合の反応)で、相手を“脅威でない”と判断させれば攻撃をやめる傾向があります。うつぶせで動かず無害さを示すことで、クマの「脅威評価」を下げられる可能性があります
  2. 致命的部位(頭部・頸部)の保護
    • クマの最大の致命部位(顔・首・胸部)を腕と肘で物理的に覆うことで、致命的な咬傷や致命的ダメージを避けられる確率が上がります。特にグリズリー(ヒグマ類)による防衛的突進では、被害の深刻度を下げる効果が報告されています。
  3. 背中に荷物(リュック)を残す利点
    • 背負ったザックがある場合、背中側のクッションとなり内臓損傷のリスクを下げる可能性があります(NPSなどの手引きでも推奨)。

具体的な「正しい防御姿勢」手順(実践)

(防衛的攻撃=例えば母グマが子を守ろうとして突進してきた場合に適用)

  1. すぐにうつぶせに伏せる(腹ばい)。
  2. 両手を首の後ろに回し、肘で頭と首を覆う(頭と頸部をしっかり守る)。
  3. 脚は大の字ではなく、脚を少し開いて横にずらす(クマにひっくり返されにくくする)
  4. できればリュックは背負ったままにする(背中の保護)。
  5. 動かない・音を立てない・叫ばない(動くと再び攻撃を誘発する恐れがある)。
  6. クマが離れて完全に姿を消すまでそのまま待つ(数分単位)。急に起き上がると再び刺激する恐れがあるので、十分な時間を置く。





いつ「死んだふり」をやめて「反撃(fight back)」に切り替えるか

  • 攻撃が長時間続き、クマがあなたを噛んだり食べ始める(“feeding”)ような行為に移行した場合:その時点では攻撃は「捕食的」に変化した可能性が高く、死んだふりは無効。NPSなどは「噛み続ける・食べ始める」段階になったら激しく抵抗する(顔・鼻・目を狙って攻撃)ことを勧めています。
  • 相手がブラックベア(ツキノワグマに相当)であると推定される場合:一般的に「戦う(声を出す、大きく見せる、石や棒で顔面を狙う)」方が有効とされ、死んだふりは推奨されません。地域のガイドラインに従って行動を選んでください

どのクマ種でどちらが推奨されるか(簡潔)

  • ヒグマ(Brown/Grizzly)系:防衛的攻撃が多く、まずは**死んだふり(うつ伏せ・頭首保護)**が有効とされる。
  • 黒クマ(Black bear/ツキノワグマ含む)系:攻撃が捕食的である場合が比較的多く、死んだふりは無効/逆に危険。ここでは大声で威嚇・打撃(顔面を狙う)・全力で抵抗することが推奨される場合が多い。
  • 日本の場合:主にツキノワグマ(本州・四国・九州周辺)と、北海道のヒグマがいる。環境省のマニュアルでは状況に応じた対処(うつ伏せで首顔腹を守る記載もあり)を示しているため、居住地(クマの種類)に合わせた公式ガイドラインに従うことが重要。(環境省)





「死んだふり」をする際の注意点・限界

  • 必ず成功するわけではない:個体差(性格・習性)、状況(捕食か防衛か)、群れの有無により効果は変わる。
  • テント内や寝ているときに突然襲われた場合:多くのガイドは「テント内攻撃や夜間の追跡→捕食的な可能性が高い」とし、その場合は戦って抵抗することを推奨している(死んだふりは危険)。
  • 必ずしも“うつぶせ”が最適でない例もある(例:もし仰向けにされたら腹部を守るなど臨機応変に)。ただし一般にはうつ伏せで首と頭を腕で守るのが基本

死んだふり以外に最も効果的な初動対策(予防と装備)

  1. 事前予防:クマ出没地域では鈴・ラジオで人の存在を知らせる、食べ物を放置しない、単独行動を避ける
  2. クマ撃退スプレー(bear spray):最も有効性が高く、突進してきたクマに対して第一選択の対処法とされる。携行し使い方を練習しておく。
  3. 仲間とまとまって行動:複数人で大きく見せる・まとまって対処する方が安全。

実用的なチェックリスト(遭遇直後にやること)

  • まず立ち止まる。叫ばない、走らない。
  • 母グマの存在を常に想定する(子グマを見たら即座に退避)。
  • クマが突進してきて接触の恐れがある→うつ伏せで頭首を守る(ヒグマ系の場合)
  • 攻撃が長引き「噛み続ける」などの捕食行為に変わったら→全力で抵抗
  • 可能ならクマ撃退スプレーを最初から手に持っておく/すぐ使える位置に




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