京都府のクマ事情を、出没の有無・多さ・危ない季節・危ない場所の順に解説します。
結論(ざっくり)
- いる? います。京都の山地には本州のツキノワグマが生息。府も公式に注意喚起・出没マップを公開しています
- 多い? 北中部(丹後・中丹・南丹)を中心に出没情報が多い年が続いており、府のGISで日々更新されています。全国的にも近年は秋に増える傾向。
- 危ない季節:春〜初夏(繁殖・子グマ分散)と秋(冬眠前の食い込み)。特に早朝・夕方以降は遭遇が増えます。
- 危ない場所:山地・里山縁辺・果樹園や集落周辺、ゴミ置き場など“食べ物の匂いがする場所”。京都市内の山沿いでも目撃が続き、南部(山城地域)でも発生例があります。
1) 京都にいるクマの種類と分布
- 種:ニホンツキノワグマ(アジアクロクマ亜種)。胸の白い“月の輪”が特徴。
- 分布の実態:府の公式ページは、北中部を中心に果樹園・集落周辺を含む出没が「近年多い」と明記。最新の**「クマ目撃情報マップ(府GIS)」**で地点・日時が確認できます。
2) 出没の多さ(最近の傾向)
- 府は出没・痕跡情報を継続公開。**北部(京丹後・宮津・舞鶴)、中丹(福知山・綾部)、南丹(南丹市・京丹波)**での情報が多く、**京都市の山間部(北区・左京区など)**でも繰り返し注意喚起が出ています。
- 山城地域(南部)でも目撃(例:木津川市)。府内広域で油断は禁物。
- 全国的には2023年度の秋(特に10月)に出没急増という統計傾向があり、京都でも秋に注意が高まります。
3) 危ない季節・時間帯
- 春〜初夏(4〜7月):繁殖期や若グマの分散期で活動が活発。山菜採り・タケノコ採りの入山は遭遇リスク上昇。
- 秋(9〜11月):冬眠前の高栄養摂取期。ドングリ凶作年は人里・果樹園に出やすい。
- 時間帯:早朝・夕方以降は特に要警戒(静かで互いに気づきにくい)。
4) 危ない場所(京都での具体例)
- 山地・登山道・林道:丹後~中丹~南丹の広葉樹林帯、京都市北~左京の山沿い(久多・大原・鞍馬・貴船・高雄周辺などを含む山間部)。
- 里山縁辺・集落周辺:藪が濃い境界部、放置果樹(柿・栗)が残る庭・畑。
- 農地・果樹園・ゴミ置き場:食物の匂い・残渣が誘引源。京都市や各自治体が繰り返し注意喚起。
5) 実用的な予防と行動ポイント(府の指針ベース)
- 音で人の存在を知らせる:鈴・笛・ラジオ。単独より複数で。
- 見通しの悪い藪・沢沿い・強風・濃霧時は警戒強化(互いに気づきにくい)。
- 誘引物を置かない:生ゴミや放置柿を残さない。必要ない果樹は伐採や幹巻きなど管理。
- 最新情報を確認:外出前に府の出没マップや市町村の注意情報をチェック。
- 遭遇したら:慌てず騒がずゆっくり距離を取る、背中を向けて走らない。安全確保後、自治体・警察へ通報。
まとめ(京都)
- いる:ツキノワグマが生息。
- 多さ:北中部中心に多発、市街地近接の山沿いでも継続。
- 季節:春〜初夏と秋が要注意(特に秋)。早朝・夕方以降に注意。
- 場所:山地/里山縁辺/果樹園・集落周辺/ゴミ置き場。
→ 事前の出没マップ確認・音出し・誘引物管理でリスクを大幅に下げられます。
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