トイレにティッシュを流して詰まってしまった場合、特にティッシュは解けにくく詰まりやすい素材なので、迅速かつ適切に対応することが大切です。ティッシュが原因でトイレが詰まった場合の対策や対処法を段階的に解説します。
1. まずは冷静に状況を確認
水が溢れそうな場合は、慌てず冷静に対応しましょう。水位が上がっている場合、追加で流すと水が溢れる危険があるため、すぐに対応することが大切です。
- 水位の確認: トイレの水位が上がっている場合、追加で流さないようにし、まずは対策を考えます。
- 詰まりの確認: 詰まりがティッシュによるものであると分かっている場合、次の対処に進みます。
2. 水位が上がっている場合の対処法
方法1: トイレを流さない
ティッシュが原因で詰まっている場合、さらに水を流すと水が溢れます。そのため、まずはトイレを流さないようにしましょう。
方法2: 水道の元栓を閉める
- 元栓を閉める: トイレのタンクに水が供給されている部分にある元栓(止水栓)を閉めて、これ以上水が流れ込まないようにします。
- 通常、元栓はトイレのタンク横にあります。小さなレバーを回して止水します。
- 水位を止める: 元栓を閉めることで、これ以上水位が上がるのを防げます。
3. 水位を下げる方法
方法1: バケツで水を少しずつ取り除く
- バケツを準備: 水位が上がっている場合、バケツを使って水を少しずつ取り除きます。
- 水を吸い取る: 水位を下げることで、詰まりを解消する際に水が溢れるのを防ぎます。
方法2: タオルやモップで水を拭き取る
水が床に溢れそうな場合は、タオルやモップで水を吸い取ります。これにより、床が水浸しにならないようにします。
4. 詰まりを解消する方法
方法1: ラバーカップ(プランジャー)を使用する
ラバーカップ(プランジャー)は、トイレの詰まりを解消するための基本的な道具です。ティッシュの詰まりにも非常に効果的です。
- ラバーカップを排水口にしっかり押し当てる: 排水口を完全に覆うようにラバーカップを設置します。
- 上下に強く押し引きする: 上下に押し引きして、詰まりを解消します。力強く動かすことで、ティッシュが詰まっている部分を押し流すことができます。
- 数回繰り返す: 詰まりが解消されるまで、繰り返し作業を行います。途中で水流が改善される場合もあるので、確認しながら進めましょう。
- 水流を確認する: 詰まりが解消されたら、トイレをフラッシュして水流が正常に戻ったか確認します。
方法2: ワイヤーや排水管用ロッドを使用する
ラバーカップで解消できない場合、排水管用のロッドやワイヤーを使用して詰まりを取り除きます。
- ワイヤーを排水口に挿入する: 専用のワイヤーや排水管ロッドをトイレの排水口に挿入します。
- 詰まりを取り除く: ワイヤーを回しながら、ティッシュの詰まりを取り除きます。詰まりを解消するために少しずつ進めていきます。
- フラッシュして確認: 詰まりが解消されたら、トイレをフラッシュして正常に水が流れるか確認します。
方法3: 市販の詰まり解消薬を使用する
市販のパイプクリーナーや詰まり解消薬を使うこともできます。薬品は、詰まったティッシュを溶かす効果があります。
- 薬品をトイレに投入する: 指定された量の薬品をトイレに流し込みます。
- 時間をおく: 薬品が効果を発揮するまで数分から数時間おきます。製品に記載された指示に従って待機します。
- フラッシュして確認: 薬品が効いた後にフラッシュして水流が改善されたか確認します。
5. プロに頼む場合
もし上記の方法で解決できない場合や、自己修理が不安な場合は、専門の業者に依頼するのも一つの手です。水道業者は、専用の機器を使って詰まりを迅速に解消できます。業者による作業は費用がかかりますが、確実に問題を解決してもらえます。
6. 予防策
次回から同じ問題を防ぐため、以下の予防策を実施しましょう。
- ティッシュを過剰に流さない: トイレットペーパーは適量を使用し、必要以上に流さないようにしましょう。大量に流すと詰まりやすくなります。
- 流せないものを流さない: ティッシュ以外のもの(ウェットティッシュや紙おむつなど)は絶対に流さないようにします。
- 定期的なメンテナンス: 排水管を定期的に掃除することで、詰まりを予防できます。パイプクリーナーや専門業者によるメンテナンスを行いましょう。
まとめ
トイレにティッシュを流して詰まった場合は、まず冷静に水位を確認し、元栓を閉めて水流を止めます。次にラバーカップやワイヤーを使って詰まりを解消し、必要に応じて市販の薬品を使用することもできます。自力で解決できない場合は、専門業者に依頼するのが最も確実です。また、ティッシュを過剰に流さないことや、流せないものを流さないことを心がけ、定期的にメンテナンスを行うことが予防策として有効です。
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