動画配信中・生配信中に事件に巻き込まれたら捜査してもらいやすい？助けてもらいやすい？

動画配信中や生配信中に事件に巻き込まれた場合、いくつかの要因によって捜査が行われやすくなる可能性があります。以下に詳しく解説します。

【1. 捜査において有利な点】

生配信や動画配信は以下の点で捜査に役立つ情報を提供できます。

① 映像証拠がその場で記録される

犯行の様子、加害者の顔や服装、周囲の状況などがリアルタイムで映されるため、事件の証拠として非常に有力です。

配信プラットフォームによっては映像が即座に保存されるため、証拠隠滅が困難になります。


② 日時や場所の特定がしやすい

配信中のタイムスタンプがあるため、事件発生の正確な時間が特定できます。

一部のプラットフォームでは、GPS情報が記録される場合があり、場所の特定がスムーズに進みます。


③ 視聴者が目撃者となる

生配信中であれば、リアルタイムで視聴していた人々が証言者となり得ます。

特にチャット欄やコメント機能がある場合、視聴者が「状況説明」や「犯人の特徴」などの情報を即座に伝えてくれる可能性があります。


④ 拡散による早期発見の可能性

生配信の場合、事件がSNS等で拡散されることで、目撃情報や有力な証拠が寄せられ、解決が早まることがあります。



—

【2. 捜査において不利な点や課題】

一方で、以下の要因によって捜査が難航する可能性もあります。

① 配信が停止してしまうリスク

犯人がカメラを破壊したり、通信環境が遮断された場合、映像が途切れて証拠が不足する恐れがあります。

一部の配信サービスでは、配信終了後にデータが自動的に削除される場合もあるため注意が必要です。


② 視聴者が混乱して通報が遅れる可能性

視聴者が「演出」や「冗談」と誤解し、通報が遅れるリスクがあります。


③ 配信プラットフォームのデータ保管状況

サーバーが海外にある場合、警察がデータの提供を受けるのに時間がかかる可能性があります。

配信者のアカウントが削除されると、データ復旧が難しくなる場合があります。



—

【3. 実際に事件に巻き込まれた場合の対応】

もし配信中に事件に巻き込まれた場合、以下の行動が有効です。

1. 「事件に巻き込まれている」と明確に伝える
→ 視聴者がすぐに異常を察知し、通報しやすくなります。


2. 犯人の特徴や状況を可能な限り話す
→ 視聴者や捜査機関が事件の内容を把握しやすくなります。


3. 位置情報が分かるような発言をする
→ 例：「今○○駅の近くです」「○○公園にいます」など


4. 可能であれば非常用の通報手段も活用する
→ スマートフォンの緊急SOS機能などが役立ちます。




—

【4. まとめ】

動画配信中や生配信中の事件は、映像証拠が残りやすい、目撃者が多くなる、SNS拡散で迅速に情報が広まるといった理由で、一般的な事件よりも捜査が進展しやすい傾向があります。
ただし、通信トラブルや視聴者の誤解といったリスクもあるため、緊急時には状況を具体的に説明する、位置情報を伝えるなどの対応が重要です。