祖母山(そぼさん)は、大分県と宮崎県にまたがる祖母・傾山系の主峰であり、九州の屋根とも称される標高1,756メートルの山です。この地域では、過去にツキノワグマの目撃情報が報告されており、現在もその存在が注目されています。
🐻 祖母山にクマは「いる」のか?
近年、祖母山周辺でツキノワグマの目撃情報が相次いでいます。特に2000年には、高千穂町の祖母・傾山系でツキノワグマを目撃したとの情報が相次ぎ、その際に、クマの姿をとらえようと調査が行われました。また、2024年には、登山者が祖母山の障子岩縦走路の池の原付近でクマと遭遇したとの情報も報告されています。
これらの情報から、祖母山周辺にはツキノワグマが生息している可能性が高いと考えられます。
📊 クマは「多い」のか?
九州全体で見ると、ツキノワグマの個体数は非常に少なく、絶滅危惧種として扱われています。しかし、祖母・傾山系は目撃情報が多く寄せられている地域であり、過去には調査団が編成され、現地調査が行われたこともあります。これらの調査結果から、祖母山周辺にはツキノワグマが生息している可能性が示唆されています。
⚠️ 遭遇時の危険性は?
ツキノワグマは通常、人を避ける傾向がありますが、驚かせたり、餌を与えたりすると、攻撃的になることがあります。また、母グマが子グマを守るために攻撃することもあります。祖母山周辺での目撃情報から、遭遇のリスクはゼロではないと考えられます。特に、登山者が単独で行動する場合や、早朝・夕方などの薄暗い時間帯は注意が必要です。
🛡️ 登山者への具体的な注意点
- 音を出す:熊鈴やラジオ、会話などで自分の存在を知らせる。
- 食べ物の管理:食べ物の匂いでクマを引き寄せないよう、密閉して持ち帰る。
- 複数で行動する:単独行動は避け、複数人で行動する。
- 早朝・夕方の行動を避ける:クマの活動が活発な時間帯を避ける。
- 痕跡を見つけたら撤退する:新しい糞や足跡、引っ掻き痕などを見つけたら、近くにクマがいる可能性があるため、速やかに撤退する。
✅ まとめ
- 祖母山周辺にはツキノワグマが生息している可能性が高い。
- 個体数は少ないが、目撃情報が相次いでいる。
- 遭遇のリスクはゼロではなく、注意が必要。
- 音を出す、食べ物の管理、複数での行動など、基本的な対策を講じることが重要。
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