クマに襲われたとき 家に逃げれば安全かどうか について、公的マニュアルと最近の事例を踏まえて整理します。
1. 基本的な考え方
- 環境省「クマ類の出没対応マニュアル」や北海道のヒグマ対策の手引きでは、
「建物や車の中に避難するのが最も安全」と明記されています。 - 屋外で対峙しているより、住宅という物理的な壁で隔てることが安全性を大幅に高めるのは間違いありません。
2. 実際のリスク
ただし、「家に逃げれば絶対に安全」とは言い切れません。
家に侵入される事例
- 2025年4月、長野県飯山市でクマが住宅のガラスを突き破り侵入し、住民3人が負傷【テレビ朝日報道】。
- 2025年同年、北海道でも住宅に侵入したクマが夫婦を襲い重傷という事例が報じられています。
👉 クマはガラス戸や弱いサッシ、木製のドア程度なら力で破壊して侵入することがあるのです。
3. 安全度の違い
- 頑丈な住宅(鉄筋・強化ガラス・施錠済み)
→ 非常に安全。クマが入るのは困難。 - 一般的な木造住宅(普通のガラス戸や引き戸)
→ 侵入される事例あり。特に窓や戸を開けたままは危険。 - 古民家や農業小屋、納屋
→ 板壁や薄い扉は壊される可能性があるため安全性は低い。
4. 家に逃げたらどうすべきか
- 窓やドアをすぐに閉め、施錠する。
- クマを刺激しないように静かに待機する(大声や叩いて威嚇しない)。
- 警察や自治体へ通報し、状況を伝える。
- 食べ物や生ゴミの匂いを外に残さない(誘因を減らす)。
5. まとめ
- 家に逃げるのは、屋外にとどまるより圧倒的に安全。
- ただし、ガラスや薄い戸は破られる可能性があるため、
「家=絶対安全」ではない。 - もっとも安全なのは、施錠された住宅や車内に避難し、外部に出ずに救援を待つこと。
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