エアコンを運転停止したのに風が出続ける原因について、考えられる理由とその対策を詳しく解説します。
■ 主な原因と対策
① 冷却・暖房後の「内部乾燥運転」(内部クリーン機能)
● 原因
エアコンを停止しても、すぐに完全に風が止まらないことがあります。これは、エアコン内部(特に熱交換器)に残った湿気や水分を乾かすための動作です。
多くの機種では「内部クリーン」や「送風乾燥」と呼ばれる機能が備わっており、数分〜数十分間、送風だけが続く仕様になっています。
● 対策
- 故障ではありません。放置しておけば自動的に停止します。
- 取扱説明書で「内部クリーン」「内部乾燥」などの機能を確認。
- 不要であれば、機能をオフに設定することも可能(設定方法はリモコンまたは本体メニューで)。
② 実際には停止していない(誤操作)
● 原因
リモコンで「運転停止」を押したつもりでも、信号が届いていなかった場合や、リモコンの設定が切り替わっていない場合があります。
また、「暖房」から「送風」モードに切り替わっているだけのこともあります。
● 対策
- 本体の運転ランプが点灯しているか確認。点灯していればまだ運転中。
- リモコンのモード(冷房・送風・暖房など)を確認。
- リモコンの電池切れや故障もチェック。
③ 室外機は停止しているが、室内機だけ送風している状態
● 原因
特に暖房時に運転停止を押すと、室外機はすぐに止まり、室内機はしばらく送風を続ける仕様のことがあります。これも、熱交換器を冷却し、機器の保護やにおい対策をするための動作です。
● 対策
- 数分〜10分程度で自然に送風が止まるため、放置して様子を見る。
- 冷房・除湿後は特に湿気が残りやすいため、風が出続けるのは正常動作。
④ 故障やセンサー異常
● 原因
まれに温度センサーや基板の異常によって、「停止」信号が無視されることがあります。内部のリレーが誤作動している場合も。
● 対策
- 一度コンセントを抜いて、5分後に再接続(リセット動作)してみる。
- 再起動後も改善しない場合は、メーカーの点検・修理を依頼。
■ 補足:内部クリーン機能が有効な理由
機能 | 目的 |
---|---|
送風乾燥 | 結露水を乾燥させ、カビの発生を抑える |
内部クリーン | 雑菌・臭いの原因を減らす |
自動停止まで風が出る | エアコンを清潔に保つための動作 |
■ まとめ
原因 | 内容 | 対策 |
---|---|---|
内部乾燥(内部クリーン) | 停止後も送風で乾かす機能 | 自動で止まる、必要に応じて設定OFF |
操作ミス | モード切り替え・信号未受信 | リモコンと本体の状態確認 |
室内機の保護動作 | 運転停止直後の安全処理 | 放置で止まる、故障ではない |
故障・誤作動 | センサー・基板の異常など | コンセント抜き差し、修理依頼検討 |
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