エアコンの**室外機が回らない(ファンやコンプレッサーが動かない)**場合、冷房や暖房が正常にできなくなり、とても困りますよね。
室外機が回らない原因は大きく分けて【電気系トラブル】【機械的トラブル】【設置・環境の問題】の3つに分類できます。以下、詳しく解説します。
【1】電気系のトラブル
● 電源・配線の問題
- 室外機に十分な電力が届いていない。
- ブレーカーが落ちている、またはヒューズ切れ。
- 配線の断線や接触不良。
● 制御基板の故障
- 室外機内の制御基板(メインボード)が壊れてファンやコンプレッサーに電気が送れない。
- メーカーや修理業者で基板交換が必要。
● コンプレッサーやファンモーターのモーター故障
- モーター内部のコイル断線や焼損で動かなくなることもある。
【2】機械的トラブル
● モーターの軸が固着またはベアリング劣化
- 長期間使用で軸が固まったり、ベアリングが摩耗し回転できなくなる。
● ファンの羽根に異物が絡まる
- 落ち葉、枝、ゴミ、昆虫などがファンに絡まって回らない。
● ファン羽根の破損や変形
- 強風や事故で羽根が曲がり回転不能になる場合も。
【3】設置や環境の問題
● 室外機の設置が水平でない・ぐらつき
- 傾きやぐらつきでモーターが負荷を感じて起動しないことがある。
● 室外機周辺の障害物・ホコリ詰まり
- 通気口が塞がれて空気が循環せず、保護装置が働いて回らなくなることも。
【4】その他の要因
● 安全装置や過熱保護が作動
- 過電流や異常発熱を検知し、室外機の動作を停止する。
● リモコンや室内機側の故障で室外機に信号が届かない
- 室内機の基板故障やリモコン不良により、室外機の起動信号が出ていない場合もある。
【5】ユーザーができる簡単チェック
- ブレーカーが落ちていないか確認する。
- 室外機のファンに異物が絡まっていないか見る(電源OFFで)。
- 室外機の周囲に物が置かれていないか確認。
- リモコンの設定が正しいか、運転ランプが点滅していないか確認。
- 室外機のモーター軸を手で軽く回してみて、固着していないか確認(電源OFFの状態で)。
【6】修理が必要なサイン
症状 | 可能性のある原因 | 対応策 |
---|---|---|
室外機が全く動かない | 電源・基板故障、モーター焼損 | 専門業者に点検・修理依頼 |
モーターがうなるだけで回らない | 軸固着、ベアリング摩耗 | 分解清掃・部品交換 |
ファンが途中で止まる・回転が遅い | 異物絡み、モーター劣化 | 清掃・修理 |
異音がする | 羽根の破損、部品の緩み | 部品交換・締め直し |
【まとめ】
室外機が回らない原因は多様ですが、電気系統のトラブルやモーター固着、異物の絡まりが多いです。
電気的な点検や修理は専門業者に依頼するのが安全で確実。
まずは電源・配線・異物の有無を簡単に確認して、問題がなければ業者へ相談しましょう。
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