【しにそう】北陸地方がメチャメチャ暑いのは何故？原因と暑さ対策【湿度・猛暑・酷暑・熱中症・日差し・温暖化】

北陸地方（富山県・石川県・福井県・新潟県）は「雪国」や「涼しい地域」というイメージを持たれがちですが、夏は実際にかなり暑く、しかも湿度が高く蒸し暑さが強い地域です。

ここでは、北陸地方が「かなり暑い」とされる理由（気象・地理・生活環境の側面）と、暑さに対する具体的な対策を詳しく解説します。

【北陸地方がかなり暑い原因】

1. 高湿度による不快な暑さ

• 北陸は日本海側気候で、夏は太平洋高気圧の影響で非常に湿度が高い。
• 最高気温は35℃未満でも、湿度が80～90％に達する日が多く、体感温度は極めて高い。
• 汗が蒸発しづらく、体温調節が難しいため熱中症のリスクが高まる。

例：新潟市・富山市・福井市などで「気温32℃＋湿度90％」という日も珍しくありません。

2. フェーン現象による高温（特に新潟・富山内陸部）

• 日本海側では、夏に南風が**山を越えて乾燥しながら吹き下ろす「フェーン現象」**が頻繁に発生。
• この影響で、新潟市や上越市、富山市などでは猛暑日（35℃以上）になる日がある。
• 特に山間部からの吹き下ろしの風が強い日は、気温が急上昇。

3. 風が弱く、湿った空気が停滞しやすい地形

• 富山平野・福井平野などは風の通り道が限られ、湿気がこもりやすい地形。
• 風がないと体感的に蒸し風呂のような暑さになり、熱中症のリスクが上がる。

4. 夜も気温が下がりにくい

• 北陸地方の夏は夜間も湿度が高く、最低気温が25℃以上の熱帯夜になることが多い。
• 家の構造が「冬向け（断熱性が高い）」のため、熱がこもりやすく冷えにくい。

【北陸地方の暑さ対策：個人レベル】

1. 湿度を下げる工夫を重視

• 冷房だけでなく除湿モード（ドライ）を積極的に使う。
• サーキュレーターや扇風機で室内の空気を循環し、体感温度を下げる。
• 除湿機や調湿シートを寝室に取り入れると、睡眠の質も改善。

2. 日中の外出・作業を調整

• 特に湿度の高い11～16時は、無理な運動や屋外作業を避ける。
• 通気性の良い衣服、速乾素材のインナー、帽子、日傘などで防暑対策。
• できるだけ早朝や夕方に買い物や散歩などを済ませる。

3. 水分・塩分のこまめな補給

• 湿度が高い日は気付かないうちに大量に汗をかいているため、意識的に水分と電解質（塩分）を摂取。
• スポーツドリンクや経口補水液、塩タブレットを常備。

4. 「家の中での熱中症」対策を忘れない

• 北陸の家屋は断熱性が高く、夏場にこもった熱が逃げにくい。
• 室温＋湿度を測れる温湿度計を設置し、28℃以下／湿度60％以下をキープ。
• 高齢者や子どものいる家庭ではエアコンの使用を我慢しないよう周囲が注意喚起。

【北陸地方の暑さ対策：地域・行政レベル】

1. クールシェア・暑さ避難施設の活用

• 石川県金沢市・新潟市などでは、図書館や公共施設などを「暑さ避難所（クーリングシェルター）」として開放。
• 商業施設や道の駅を**涼む場所として位置づける「クールシェア運動」**も拡大中。

2. 除湿を意識した都市設計・緑化の推進

• 北陸の湿気対策には、都市部のヒートアイランドだけでなく“湿度抑制”が鍵。
• 木陰の確保、ミスト設置、水辺空間の活用などが進められている。

3. 学校・工事現場・農作業での暑さ指数（WBGT）の導入

• 気温だけでなく湿度・日射量も加味したWBGTの導入が進んでおり、活動制限や休憩指導の判断に活用。

【北陸地方で暑さが特に厳しい都市例】

【まとめ】

北陸の暑さは「じっとしていても汗が止まらない」ほどの**“湿度による不快さ”が最大の敵です。
暑さのピークは7月下旬～8月中旬**。無理せず、「涼しい場所に逃げる」意識も重要です。