今回は「切手が100円均一には販売されていない、もしくは100円では買えない理由」について詳しく詳しく解説します。
① 切手は「通貨に準じる特殊な商品」
切手は日本郵便が発行・管理している、いわば「郵便料金の前払い証明書」であり、
- 額面が決まっている(例:84円切手、63円切手など)
- 公的な役割がある
ため、100円均一の商品と同じように自由に値付けして販売することは基本的にできません。
② 販売価格は額面通り
切手は基本的に額面で販売されます。
たとえば、
- 84円切手は84円で販売
- 63円切手は63円で販売
つまり「切手1枚が100円」という価格設定そのものが成立しづらいのです。
もちろん、額面が100円の切手はありますが、あくまで郵便料金としての100円であり、100円均一の商品とは性質が違います。
③ 100円均一の商品は「雑貨・日用品」が基本方針
100円均一ショップは
- 自由に仕入れて価格設定ができる雑貨・日用品を中心に販売している
一方、切手は公的に価格が決まっており、値引き販売や利益を乗せる自由がほとんどありません。
そのため、通常の流通商品として扱いづらいのです。
④ 仕入れ・販売にメリットが少ない
100円均一ショップが切手を仕入れても
- 売価は額面そのまま
- 利益が出ない
- 在庫管理・盗難リスクが高い
という理由から、切手を販売するメリットがほとんどありません。
むしろ、郵便局や一部のコンビニが専門的に扱う商品です。
⑤ 郵便法などの規制も背景にある
切手の販売は郵便法に基づいており、
- 日本郵便が基本的な販売窓口
- 委託販売でも厳しい契約条件がある
100円均一が安易に取り扱うには手続きや契約面でのハードルも高いのです。
⑥ 特殊ケース:切手シール・封筒は売られている
100円均一では、
- 「切手風シール」
- 「封筒」「はがき用紙」「郵便用ラベル」
などは販売されていますが、実際の切手(郵便料金支払い用)は販売されていません。
まとめ表
理由 | 内容 |
---|---|
公的性質 | 郵便料金支払証明という性質 |
価格固定 | 額面が法律で決まっている |
商売上の利点 | 仕入れても利益が出ない |
販売リスク | 在庫・盗難管理が大変 |
法規制 | 郵便法などの規制がある |
100均の実態 | 切手風シールなどは販売あり |
一言まとめ
「切手は額面価格が決まっており、法律的・商売的な理由から100円均一で自由に販売したり、100円で安売りしたりすることはできない」
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