リチウム電池から液体が漏れている場合は、非常に危険な状態です。液漏れした液体は化学的に刺激性や腐食性があり、取り扱いを誤るとやけどや中毒、さらには火災のリスクもあります。以下に液漏れが起きた時の対策と対処法を詳しく説明します。
⚠️【リチウム電池液漏れの原因】
- 電池の物理的損傷(落下・圧迫・膨張)
- 内部短絡や過充電による発熱・破裂
- 製品劣化や不良
- 長期間の放置による劣化
🔥【液漏れした時の危険性】
- 漏れた液体は有害な電解液(多くは有機溶媒+リチウム塩)で、皮膚や目に触れると化学火傷を起こす可能性あり
- 揮発性で可燃性が高いものもあるため発火・爆発の恐れもある
🛑【液漏れ時の緊急対応】
1. すぐに電池・機器の使用を中止する
- 電源を切り、充電器からも外す。
2. 直接触らない
- ゴム手袋などを装着し、素手で触らないこと。
- 目に入らないように注意。
3. 換気の良い場所で作業する
- 揮発した有害ガスを吸わないよう、屋外や換気扇の近くで作業。
4. 漏れた液体は拭き取るが慎重に
- 不燃性の紙や布で吸い取り、密封できる袋に入れて廃棄。
- 漏れた液体が付いたものも同様に処理。
5. 拭き取った後は手を石鹸で十分に洗う
🔧【液漏れしたリチウム電池の対処法】
① 安全に取り外す
- 機器に入っている場合は、十分に注意して取り外す。
- 電池が膨張・変形している場合は無理に外さないで専門業者に相談。
② 液漏れ電池の保管
- 漏れた電池は他の物から離し、不燃性の容器に入れて保管。
- 液漏れが激しい場合はビニール袋に密封し、冷暗所で保管。
③ 専門回収窓口に持ち込む
- 普通のゴミとして捨てず、リチウム電池の回収・リサイクル窓口に持ち込む。
- 各自治体の指示に従う。
📝【液漏れ電池の廃棄時の注意点】
項目 | 注意点 |
---|---|
絶対にしてはいけないこと | 放置、素手で触る、普通ゴミに捨てる、火の近くに置く |
推奨される処理 | 専門回収に出す、密封容器に保管、周囲の可燃物から遠ざける |
⚠️【万が一液体が皮膚や目に付いた場合】
- 皮膚についた場合 → すぐに流水で15分以上洗い流す。痛みや発赤が続く場合は医療機関受診。
- 目に入った場合 → すぐに大量の水で洗い流し、速やかに眼科受診。
まとめ
状況 | 対処法 |
---|---|
液漏れ発見 | 使用中止、換気良好な場所へ移動、ゴム手袋着用 |
漏れ液の処理 | 不燃紙で拭き取り密封廃棄 |
電池の取り外し | 膨張や変形があれば無理に外さず専門へ相談 |
廃棄 | 専門回収窓口へ |
皮膚・目に付着 | すぐ流水洗浄し医療機関受診 |
リチウム電池の液漏れは放置すると大きな事故につながる恐れがあります。安全に注意し、疑わしい場合は早めに専門のサポートを受けることをおすすめします。
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