軽自動車で2人が寝転がれるスペースを確保するには、1人分よりさらに綿密な工夫と準備が必要です。車内の限られた空間を最大限活かし、**「2人が横になれるフラットな面」と「荷物の置き場」**を両立させるには、以下のようなポイントを押さえると実現可能です。
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1. 車内全体をベッド空間として使う意識を持つ
■ 助手席から後部座席、荷室まで全体を活用
助手席を最大限前にスライド&リクライニングさせ、後部座席とフラットにつなげる。
後部座席は可能であれば折りたたむ or 取り外す(車種によっては工具なしで可)。
荷室部分まで一体化して**「前から後ろまでをベッドスペース」とする**。
この方法でおよそ長さ180〜190cm、横幅100〜120cmのスペースを作ることができます。
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2. ベッド面をフルフラットに整える工夫
2人で横になるには、「段差」「傾斜」「硬さのムラ」を極力なくすことが重要です。
■ マットの工夫
厚手のキャンプマットや低反発マットレスを使って、シートの凹凸を吸収。
車中泊専用のエアマットは段差調整に便利。2枚敷いて並列使用も可。
家庭用の**折りたたみ敷布団(セミダブルやダブルサイズ)**でも代用可能。
■ コンパネを使って床を平坦化
木材(コンパネ)を車内サイズに合わせてカットし、シートの上や間に渡して段差をフラットに。
下に収納スペースを確保する「ベッドキット」のような構造もDIYで作成可能。
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3. 寝る方向と姿勢の最適化
■ 横向きではなく、縦方向に並んで寝る
軽自動車は車幅が約130〜150cmあるが、内寸は100〜120cm程度。
大人2人が「横並びで寝る」のはやや窮屈なので、車の長さ方向(前後)に並ぶのが現実的。
斜めに寝ることで若干足を伸ばしやすくなる場合もある。
■ 寝袋やシュラフでコンパクトに寝る
個別の寝具を使えば寝返りや熱のこもりを防げ、空間も圧迫しにくい。
冬はコンパクトなダウンシュラフ、夏はインナーシュラフや薄手ブランケットを選択。
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4. 荷物の収納とスペース確保
2人分の寝るスペースを作るには、荷物を極力床に置かないことが大前提です。
■ 荷物の置き場の工夫
前席(運転席&助手席)に荷物を集中収納する。足元やシートの上に。
ルーフネットや天井収納に軽いもの(衣類、ブランケットなど)を収納。
シート下収納や隙間収納ボックスを活用して、デッドスペースを使い切る。
外部にルーフボックスやルーフバッグを取り付けて収納力を拡張(本格派向け)。
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5. 快適さを補う環境対策
■ 遮光・断熱・防犯対策
窓全体を遮光カーテンや銀マットで覆うことでプライバシー&断熱を確保。
サンシェードにマグネット付きのカーテンを追加するのもおすすめ。
隙間から虫が入らないようにメッシュやネットを張るなどの工夫も必要。
■ 換気と湿気対策
少しだけ窓を開けて(1cm前後)換気を確保。
雨天や寒冷地ではポータブル除湿器や結露防止グッズが役立つ。
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6. 車種別アドバイス(代表例)
以下の車種は比較的2人就寝に向いています(シートアレンジと内寸の広さで)。
ホンダ N-BOX / N-VAN:リアフルフラット可、天井が高く寝返りしやすい。
ダイハツ アトレー / ハイゼットカーゴ:荷室が広く完全フルフラット化しやすい。
スズキ エブリイワゴン / スペーシア ギア:車中泊向けアクセサリーが充実。
三菱 eKクロススペース:N-BOXと同じくフラット構造に優れる。
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最後に:おすすめの実践手順(簡略版)
1. 車種のシートアレンジを最大限活用してフラット化
2. 段差をマットや板で平らに整える
3. 荷物を前方・天井に移動し床を広く空ける
4. 遮光・換気・寝具で快適空間を整える
5. 斜めや縦向きに2人で並んで就寝
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ご希望があれば、具体的なDIYベッドキットの作り方や、車種ごとの寸法を基にしたレイアウト案もお作りで
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