古い米を買ってしまう前に見分ける方法は、実際に袋を開けられない状況でも、五感+注意点を使ってある程度判断できます。ここでは、店頭でチェックできる具体的なポイントを、表を使わず順を追って詳しく説明します。
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①【袋の表示を見る】――もっとも確実な判断材料
まず確認するのは、袋に印刷されている情報です。ここを無視すると、いくら見た目がよくても「実は古米だった」というケースがあります。
■ 「精米年月日」または「産年」の確認
精米日が1か月以上前なら、すでに味や香りが落ちている可能性あり。
日本の米は「令和○年産」と書かれていることが多いです。これが「前年産」や「2年前の米」なら、古米または古古米です。
✅ たとえば、現在が2025年5月なら、「令和6年産」は比較的新しいですが、「令和5年産」だと収穫からすでに半年以上経過しています。
■ 保存方法の表示も要チェック
「冷暗所で保存してください」とあるのに常温の棚で放置されている場合、劣化の可能性が高いです。
真夏の店舗や倉庫で長く置かれていた米は、外見だけで判断できないほど劣化していることがあります。
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②【袋越しに中の米を目視で確認】――透明パッケージならチャンス
最近の米袋は、部分的に透明な窓がついていることが多いです。そこから中身をチェックしましょう。
見るべきポイント:
米粒が白く濁っていないか?
黄ばんでいないか?
黒い点(虫のフンやカビ跡)がないか?
米粒が割れていたり、欠けていたりしないか?
新しい米は、ツヤがあってやや透明感があります。
一方で古い米は、くすんでいて粒に締まりがなく、表面に粉っぽさが出ていることがあります。
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③【袋を軽く振って音を聞く】――意外に役立つ方法
米袋を軽く左右に振ってみてください。すると米同士がぶつかってカラカラという音がします。
音の変化から判断できること:
新しい米:粒がしっかりしていて、やや重みがあり、澄んだ乾いた音がします。
古い米:粒が軽くなり、「ザラザラ」「シャラシャラ」した軽く擦れるような音になります。
粉が出ていると音が鈍くなることもあります。
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④【袋に粉がたまっていないか確認】――虫・劣化のサイン
袋の底や角をよく見てください。特に透明部分がある袋ではわかりやすいです。
気をつける点:
米粒の間に白い粉がたまっている場合は、虫に食われた跡か、米の表面が削れて劣化している可能性があります。
虫の死骸が混じっていたり、小さな黒いゴミのようなものが見えることもあります(コクゾウムシなどの被害)。
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⑤【販売店の保存状態を観察する】――お店全体を見渡す
良い米を扱っている店は、保存状態にも配慮しています。
チェックポイント:
冷房が効いた冷暗所に米が置かれているか?
直射日光が当たっていないか?
通路のど真ん中や熱のこもる場所に山積みされていないか?
袋が熱を持っていたり、結露しているような場合は、内部に湿気がこもっている可能性大です。見えないカビの原因になります。
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⑥【価格が不自然に安すぎる場合は警戒】――産年・品質に理由があるかも
相場より明らかに安い米は、古米である可能性があります。
例えば:
産地や銘柄はよいのに、他の銘柄より2~3割安い。
ポップに「訳あり」「お買い得」などと書いてあるけど、理由の説明がない。
→こういうときは、「なぜ安いのか?」の理由をしっかり確認するのが重要です。
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まとめ(口頭で思い出しやすいポイント)
精米日や産年を必ずチェック
袋越しに「色・ツヤ・粒の状態」を確認
袋を振って音と感触を確かめる
粉や異物がないか底や角を見る
保存環境(店内の温度・湿度)を観察
値段が安すぎるときは慎重に考える
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以上のように、たとえ袋を開けられなくても、「ちょっとした観察力」と「表示の読み方」で、古い米をある程度見分けることができます。
必要であれば、「買ったあとに美味しく炊く方法」や「古米を使ったお
【古米】古い米を買ってしまう前に見分ける方法を解説【古古古米・備蓄米】

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