コインパーキングで駐車券を紛失すると、高額な料金が請求されることがあります。その原因や仕組みについて詳しく解説します。
1. 高額料金になる理由
① 最大料金適用ができないため
通常、コインパーキングでは「○○時間以内なら最大○○円」といった上限料金(最大料金)が設定されています。しかし、駐車券を紛失した場合は「入庫時間が不明」となるため、最大料金の適用ができず、通常の時間料金で計算されることが多いです。
例:通常の料金設定
30分 300円(24時間最大 1,500円)
10時間駐車 → 本来は最大料金の 1,500円
紛失時の対応
30分ごとに課金される場合 → 10時間駐車すると 6,000円(300円 × 20)
「紛失時の定額料金」として 10,000円請求される場合も
このように、通常なら適用されるはずの最大料金が無効になり、結果的に高額になるのです。
② 長時間駐車のリスク回避
駐車券を紛失した人が、もし「5日間駐車していた」とすると、本来なら 20,000円以上の料金になるかもしれません。しかし、本人が「2時間しか停めていない」と主張した場合、それを証明するのは困難です。そのため、長期間無断駐車を防ぐために高額な紛失料金を設定しているのです。
③ 悪用防止のため
駐車券をわざと紛失したふりをして、不正に料金を逃れようとする人も考えられます。例えば、入庫した直後に駐車券を紛失したと申し出れば、通常よりも安く出庫できる可能性があります。そのため、意図的な駐車券紛失を防ぐために、高額な紛失時料金を設定しているのです。
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2. コインパーキングの仕組み
① 駐車券で入庫時間を管理
駐車場のシステムは、駐車券のバーコードやICチップに入庫時刻を記録することで、精算時の料金を計算します。そのため、駐車券を失くすと「いつ入庫したのか分からなくなる」ため、適切な精算ができなくなります。
② 車両ナンバー認識システムの有無
最近では、車両ナンバーをカメラで記録する駐車場も増えています。こうした駐車場では、駐車券を紛失してもナンバーを入力することで入庫時間が確認でき、適正な料金を支払える場合もあります。
③ 物理的なロック板やゲート
ロック板式:駐車券が不要なタイプで、車両が停められるとロック板が上がる仕組み。精算機で料金を払うとロックが解除される。
ゲート式:駐車券が必要なタイプ。出庫時に駐車券を入れないとゲートが開かない。紛失した場合、管理会社に連絡して対応してもらう必要がある。
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3. 紛失時の対処法
① まずは管理会社に連絡
駐車場の看板などに管理会社の電話番号が記載されているので、紛失したことを連絡します。
② 車両ナンバーで入庫時間を確認できるか尋ねる
ナンバー認識システムを導入している駐車場なら、管理会社が記録を確認して正確な料金で精算できる可能性があります。
③ 身分証明書の提示を求められる場合も
駐車券を紛失した際は、本人確認のために免許証などの提示を求められることがあります。
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4. 事前にできる対策
① 駐車券をスマホで撮影
入庫時に駐車券の写真を撮っておけば、万が一紛失しても入庫時間を証明しやすくなります。
② ナンバー認識型の駐車場を利用する
駐車券を使わないタイプの駐車場なら、紛失リスクがないので安心です。
③ 駐車券を財布やスマホケースに入れる
ズボンのポケットや車のダッシュボードに入れると紛失しやすいので、財布やスマホケースなど決まった場所に入れると良いでしょう。
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まとめ
コインパーキングの駐車券を紛失すると高額な料金が請求されるのは、最大料金が適用できないこと、不正利用を防ぐため、長時間駐車のリスク回避のためといった理由があります。最近は車両ナンバー認識システムを導入する駐車場も増えていますが、事前に駐車券を撮影するなどの対策を取ると安心です。
コインパーキングの駐車券を紛失した時の料金が高すぎるの何故なぁぜ?
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