インフルエンザ予防接種を会社で強要されるときの断り方・対処法
会社や上司からインフルエンザの予防接種を強く求められても、納得できない場合は、まず会社の説明や就業規則を確認し、冷静に対応しましょう。
一般的な季節性インフルエンザの予防接種は、原則として本人の意思に基づいて受けるものです。 会社から勧められたからといって、必ず接種しなければならないとは限りません。
ただし、会社が接種を推奨しているだけなのか、業務上のルールとして要求しているのか、断った場合に不利益を示唆しているのかによって、対応は変わります。
1. 会社に角を立てずに断る方法
まずは、接種を勧めてくれたことへの感謝を伝えたうえで、自分の判断を明確に伝えるのがおすすめです。
メッセージ
インフルエンザ予防接種について、ご配慮いただきありがとうございます。
接種については、自分の健康状態や考えを踏まえて判断したいため、今回は接種を見送らせていただきたいと考えています。
職場の感染対策には引き続き協力いたしますので、ご理解いただけますと幸いです。
この伝え方なら、会社の感染対策そのものを否定せず、接種については自分で判断したいという意思を示せます。
理由を詳しく説明したくない場合、無理に個人的な事情を明かす必要もありません。
2. 会社が「全員必ず接種」と言ってきた場合
次のように対応しましょう。
- 任意の推奨なのか、会社の正式な指示なのかを確認する。
- 就業規則や社内規程に接種についての定めがあるか確認する。
- 接種しない場合、どのような扱いになるのか、具体的な根拠を尋ねる。
- その場で無理に同意せず、説明を確認してから回答する。
会社が感染対策として接種を推奨することと、本人の意思に反して接種を強制することは別です。予防接種法では、季節性インフルエンザはB類疾病に位置付けられており、一般的な定期接種の対象者に接種の努力義務は課されていません。
3. 「接種しないなら評価を下げる」「解雇する」と言われたら
この場合は、口頭でのやり取りだけで済ませず、次の対応を取りましょう。
- 発言の日時、相手、具体的な内容を記録する。
- メールや社内チャットなど、関連する記録を保存する。
- 人事部、社内相談窓口、労働組合などに相談する。
- 解雇や減給などの不利益を示唆された場合は、労働問題の専門窓口に相談する。
接種を断ったことを理由とする処分が適法かどうかは、就業規則、業務内容、処分の理由や程度などによって異なります。直ちに違法と断定はできませんが、納得できない不利益を受けそうな場合は、専門窓口で確認するのが安全です。
4. 会社が聞き入れてくれない場合の相談先
総合労働相談コーナー
解雇、賃金の引き下げ、いじめ・嫌がらせなど、幅広い労働問題を無料で相談できます。必要に応じて、助言・指導やあっせんの制度も案内されます。
5. 断るときに避けたい対応
- 感情的に会社や上司を非難する。
- 根拠を確認せずに「強制は絶対に違法だ」と言い切る。
- 退職届をすぐに提出する。
- 口頭でのやり取りだけで、証拠を残さない。
まずは、丁寧に断り、会社の説明と根拠を確認しましょう。それでも不利益を受けそうなら、記録を残して外部の相談窓口を利用するのが現実的です。
一番重要なのは、接種するかどうかを自分で判断することと、会社の感染対策に協力することを切り分けることです。 断る場合でも、感染対策への協力姿勢を示すと、不要な対立を避けやすくなります。

コメント