閏秒(Leap Second)は、世界の協定世界時(UTC)と地球の自転のずれを調整するために挿入される追加の秒です。
地球の自転速度は不規則であり、地球の自転と原子時計による時間との間にずれが生じます。このずれがあると、太陽の位置と原子時計の表示された時間との不整合が発生します。
したがって、国際地球回転・基準系サービス(IERS)は、地球の自転と原子時計による時間のずれを修正するために、必要に応じて閏秒を挿入することを決定します。閏秒の挿入は、原子時計による時間が世界の協定世界時(UTC)と同期するように調整されます。
閏秒は、次の2つの方法で挿入されます。
- プラス1秒の閏秒:世界の協定世界時(UTC)の絶対時刻に1秒を追加します。これは通常、30日の6月か12月に挿入されます。
- マイナス1秒の閏秒:世界の協定世界時(UTC)の絶対時刻から1秒を削除します。これは過去の年に挿入されたことがありますが、現在では使用されなくなりました。
閏秒の挿入は、国際地球回転・基準系サービス(IERS)によって発表され、世界中の時間サービス提供者や通信業界などに通知されます。
これにより、閏秒が挿入される日には、全世界で時間の同期が維持されます。閏秒の挿入によって、原子時計と地球の自転との間の不整合が最小限に抑えられ、世界中の時間システムが正確に維持されます。
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