ニシンのパイは「罰ゲーム料理」「まずい料理」のイメージで語られることがありますが、これは創作作品の影響がかなり大きく、実際には正しく作れば非常に美味しい伝統料理です。特に北欧・イギリス・ロシア周辺では、ニシンは古くから重要な保存魚であり、パイ料理として完成度の高い郷土料理が数多く存在します。
むしろ、素材選び・塩加減・臭み処理・パイ生地との相性を理解して作ると、
香ばしいバター生地
旨味の強い魚
玉ねぎやクリームの甘み
ハーブやスパイスの香り
が合わさり、「魚介系キッシュ」や「シーフードグラタン系」に近い高級感のある味になります。
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なぜ「ニシンのパイ=まずい」のイメージがあるのか
大きな理由は、ハリー・ポッターシリーズなどの影響です。
作中では、ニシン料理が「食べ慣れないクセのある料理」として描かれる場面があり、日本ではそこだけ切り取られて、
生臭い
缶詰っぽい
魚臭そう
甘いパイに魚?
という誤解が広がりました。
しかし実際のニシンのパイは、アップルパイのような「甘いお菓子」ではなく、
ミートパイ
シェパーズパイ
キッシュ
サーモンパイ
に近い“食事系パイ”です。
つまり、「魚の惣菜パンを高級化した料理」と考えるとイメージしやすいです。
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ニシン自体が実は非常に旨味の強い魚
ニシンは青魚ですが、実はかなり旨味が強い魚です。
特徴としては、
脂が乗る
イワシより上品
サバより軽い
アジより旨味が濃い
という中間的な美味しさがあります。
特に寒冷地のニシンは脂が非常に良く、
燻製
酢漬け
塩漬け
バター焼き
との相性が抜群です。
そのため、パイにすると、
バター
小麦
クリーム
玉ねぎ
と旨味が重なり、非常にコク深くなります。
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正しく作ると美味しくなる重要ポイント
1. 塩ニシンをそのまま使わない
失敗例で最も多いのが、
「塩辛い保存ニシンをそのまま入れる」
ことです。
これをやると、
塩辛い
生臭い
魚臭い
パイが重い
という失敗になります。
本格的には、
牛乳につける
水で塩抜きする
白ワインに漬ける
ハーブで香り付けする
などの下処理を行います。
これだけで臭みがかなり減ります。
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2. 玉ねぎをしっかり炒める
玉ねぎは超重要です。
飴色まではいかなくても、
甘み
香ばしさ
水分
コク
を出すことで、魚臭さを包み込みます。
ニシン+玉ねぎ+バターは古典的な黄金コンビです。
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3. ハーブを使う
特に相性が良いのは、
ディル
タイム
パセリ
ローリエ
黒胡椒
です。
北欧料理でディルが多用されるのは、魚臭さを爽やかに変換できるからです。
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4. パイ生地をサクサクにする
ベチャっとしたパイは失敗します。
成功するニシンパイは、
表面が香ばしい
バター香る
層が軽い
中がジューシー
というコントラストがあります。
魚の脂をパイが受け止めることで、非常にリッチになります。
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実際の味のイメージ
正しく作ったニシンのパイは、味の方向性としては、
サーモンクリームパイ
シーフードグラタン
ツナキッシュ
フィッシュ&チップスの上位版
に近いです。
「魚の生臭さ」より、
バターの香り
焼き魚の香ばしさ
クリームのコク
が前に出ます。
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世界では普通に人気がある
ニシンのパイ系料理は、
北欧
ロシア
イギリス
オランダ
バルト海沿岸
では普通に伝統料理として食べられています。
特に寒冷地では、
保存しやすい
栄養価が高い
脂が多い
小麦文化と合う
ため、合理的な料理でした。
つまり「変なゲテモノ料理」ではなく、歴史的にはかなり理にかなった料理です。
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美味しいニシンパイの特徴
美味しい個体は、
魚臭くない
塩辛すぎない
玉ねぎが甘い
バターが香る
生地が軽い
クリーム感がある
という特徴があります。
逆に失敗作は、
塩辛い
生臭い
水っぽい
重たい
骨が多い
という特徴になります。
つまり差が激しい料理です。
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日本人にも本来かなり合う
実は日本人は、
焼き魚
鯖
イワシ
さんま
昆布出汁
など魚の旨味文化に慣れています。
そのため、
醤油少し
味噌少し
バター
玉ねぎ
を使った和風寄りアレンジにするとかなり合います。
例えば、
ニシン+じゃがいも
ニシン+チーズ
ニシン+ホワイトソース
などは、日本人でもかなり食べやすいです。
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結論
ニシンのパイは、雑に作ると確かにクセが強くなりやすい料理ですが、
正しい下処理
塩抜き
香味野菜
ハーブ
バター生地
をしっかり使えば、非常に完成度の高い魚介パイになります。
「ネタ料理」のイメージだけで判断されがちですが、実際には、
北欧の伝統
魚の旨味
パイ文化
保存食文化
が融合した、歴史ある美味しい料理の一つです。
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疑問

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