回転寿司のトロサーモンは、特別な別種の魚ではありません。
**同じサーモンでも「魚種+部位+脂の作り方」**で“トロ”になります。
ここでは 価格帯・メニュー名・店の実務に即して、何が使われているのかを網羅的に解説します。
結論(最短理解)
- トロサーモン=ほぼ養殖トラウトサーモンの腹側
- 価格が上がるほど
→ 脂の質が良い個体/部位選別が厳しい - 「生」「本」表記がある時だけアトランティックサーモンの可能性あり
👉 “トロ”は魚種名ではなく状態名。
① そもそもトロサーモンとは?
- サーモンの**腹側(ベリー)**など、脂が最も多い部位
- 回転寿司では
脂がのりやすい養殖個体を前提に成立
👉 天然サケでは安定供給できないため、養殖が前提。
② 使われる魚種の実態
主力(9割以上)
- トラウトサーモン(ニジマス系・養殖)
- ノルウェー/チリ/カナダなど
- 脂が強く、腹側は“ほぼトロ”
上位・限定
- アトランティックサーモン(養殖)
- 脂が上品
- 身の繊維が細かい
- 「生」「本」表記で区別されることが多い
👉 トロサーモン=トラウト腹側が基本。
③ 価格帯別|トロサーモンの中身
🔹 100円前後「トロサーモン」
中身
- トラウトサーモン腹側
- 個体選別は緩め
特徴
- 脂が強い
- 口どけ重視
- 子ども・脂好き向け
🔹 150〜220円「上トロサーモン」「とろサーモン」
中身
- 脂乗りの良いトラウトを部位選別
- 腹側中心
特徴
- 脂が甘い
- えぐみが出にくい
- バランスが良い
🔹 250円以上「生トロサーモン」「本サーモンとろ」
中身
- アトランティックサーモン(養殖)
- 非解凍(生)表記あり
特徴
- 脂が上品
- くどさが少ない
- 数量限定が多い
👉 表記が全て。なければ通常トラウト。
④ メニュー名別|正体の傾向一覧
| メニュー名 | 正体 |
|---|---|
| トロサーモン | トラウト腹側 |
| 上トロサーモン | 選別トラウト腹側 |
| 炙りトロサーモン | トラウト(脂補正) |
| オニオントロサーモン | トラウト(脂緩和) |
| 生トロサーモン | アトランティック |
| 本サーモンとろ | アトランティック |
⑤ チェーン別の基本傾向(代表例)
※時期・店舗で変動。通常時の傾向。
- スシロー
標準トロ:トラウト腹側/「生・本」表記で上位原料 - くら寿司
トラウト主体/炙り・薬味で食べやすさ重視 - はま寿司
価格重視トラウト/フェア時に上位
👉 どの店も“普段はトラウト”
⑥ なぜ炙り・オニオンが多い?
- トラウトは脂が強く単調になりやすい
- 炙り・薬味で
- 香り追加
- 脂の重さを軽減
- 連食しやすく
👉 欠点隠しではなく最適化。
⑦ 見た目・食感での見分け方
- 白い脂筋が太く多い → トロ部位
- 色が濃いオレンジで均一 → トラウト
- やや淡色・繊維細かい → アトランティック
- 後味が軽い → 上位原料
⑧ よくある誤解
❌「トロサーモン=特別な魚」
→ 部位名
❌「天然の方がうまい」
→ 生食は養殖が安定
❌「安いトロは偽物」
→ 正規流通の養殖サーモン
🔚 最終まとめ(本質)
回転寿司のトロサーモンは
「養殖トラウトの腹側を、価格でグレード分けした商品」
| 価格帯 | 正体 |
|---|---|
| 100円 | トラウト腹側 |
| 中価格 | 選別トラウト腹側 |
| 高価格 | アトランティック |
一言で言うと
トロサーモンは“脂を設計した寿司ネタ”


コメント