回転寿司のネギトロは、実は「特定の1種類のマグロ」ではありません。
価格帯・メニュー名・店のグレードによって、中身(原料)と作り方がはっきり変わります。
ここでは現場の実情に即して、何が使われ、なぜそうなるのかを網羅的に解説します。
結論(最短理解)
- 100円帯のネギトロ:メバチ/キハダの“すき身”+植物油脂
- 中価格帯:メバチ主体、油脂少なめ or 不使用
- 高価格・本鮪表記:クロマグロ(油脂なしが基本)
👉 「ネギトロ=トロ」ではない。**“すき身料理”**です。
① そもそもネギトロとは?
- 切り身加工で残る中落ち・血合い周辺をスプーン等ですき取った身
- 形が崩れているため、**刻み+調味(油脂)**で食味を整える
👉 原理上、複数種のマグロが使える
② 価格帯別|ネギトロの正体
🔹 100円前後「ネギトロ」
原料
- メバチマグロ or キハダマグロ
- 植物油脂(大豆油・なたね油など)+調味
理由
- 量産・安定供給
- 冷凍耐性が高い
- 味のばらつきを油脂で補正
見分け
- 色が淡いピンク
- 口どけがやや軽い
🔹 150〜220円「特製ネギトロ」「旨ねぎ」
原料
- メバチマグロ主体
- 油脂は少量または不使用
特徴
- マグロ感が一段アップ
- 価格と満足度のバランスが良い
🔹 250〜400円「本鮪ネギトロ」「黒まぐろネギトロ」
原料
- クロマグロ(本マグロ)
特徴
- 油脂無添加が基本
- 色は濃い赤
- 数量限定・フェア商品が多い
👉 表記がある時だけ“別格”
③ メニュー名別|中身の傾向一覧
| メニュー名 | 原料の傾向 |
|---|---|
| ネギトロ | メバチ/キハダ+油脂 |
| ねぎとろ軍艦 | 同上(標準) |
| 特製・旨ねぎ | メバチ主体(油脂少) |
| 本鮪ネギトロ | クロマグロ |
| ねぎとろ巻 | 価格帯に準拠 |
| 大盛ねぎとろ | 低価格原料が多い |
④ チェーン別の基本傾向(代表例)
※仕入れは時期で変動。以下は通常時の傾向。
- スシロー
通常ネギトロ:メバチ系+油脂/本鮪フェア時のみクロマグロ - くら寿司
標準はメバチ中心/“本鮪”表記は別原料 - はま寿司
キハダ混在が多い/価格重視
👉 どの店も“普段はメバチ系”
⑤ なぜ油を混ぜるのか?(重要)
- すき身は水分が抜けやすい
- 赤身は脂が少ない
- 油脂で
- 口どけ
- コク
- 色
を安定させる
👉 安価ネギトロの“品質調整”
※高価格帯や本鮪表記では無添加が原則
⑥ 見た目・食感での見分け方(一般向け)
- 淡いピンク・均一 → 油脂入り(低価格)
- 赤が濃く粒感あり → 油脂少 or 無添加
- 旨味が長く残る → メバチ以上
- 鉄分の香り・深いコク → クロマグロ
⑦ よくある誤解
❌「ネギトロ=トロの刻み」
→ 違う。すき身料理
❌「白っぽいのは劣化」
→ 油脂・原料差
❌「本鮪じゃないのは偽物」
→ 正規のマグロ加工品
⑧ なぜ回転寿司にネギトロが多い?
- 端材の有効活用で食品ロス削減
- 原価管理がしやすい
- 子ども〜大人まで食べやすい
👉 回転寿司に最適化されたメニュー
🔚 最終まとめ(本質)
| 価格帯 | 正体 |
|---|---|
| 100円 | メバチ/キハダ+油脂 |
| 中価格 | メバチ主体 |
| 高価格 | クロマグロ(無添加) |
一言で言うと
回転寿司のネギトロは「価格で中身が変わる」


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