倉庫が寒いのは構造上ほぼ「仕様」であり、我慢で解決する問題ではありません。
特に冬場の倉庫は体調不良・作業効率低下・事故リスクに直結します。
ここでは
① 倉庫が寒く気温が低くなる原因
② 作業者ができる現実的な寒さ対策
③ 暖房を使っても暖まらない時の実践策
④ 管理側が取るべき対策
を、現場目線で詳しく解説します。
① 倉庫が寒くなりやすい主な原因
1. 断熱性能が低い建物構造
- 鉄骨・トタン・コンクリート構造
- 壁・天井に断熱材が少ない or ない
- 外気温の影響を直接受ける
2. 天井が非常に高い
- 倉庫は10m以上の高天井が多い
- 暖気は上に逃げ、作業床面は常に冷たい
3. シャッター・搬入口の開閉が多い
- 荷物搬出入で常時外気が流入
- 冷気が床を這うように広がる
4. 常時換気・隙間風
- 法令・安全基準で換気必須
- シャッター・壁の隙間から冷風
5. コンクリート床の底冷え
- 床が外気温に近くなる
- 立ち仕事で足元から体温を奪われる
② 作業者ができる寒さ対策(即効・実践向き)
1. 足元対策が最優先
- 防寒安全靴(断熱中敷)
- 厚手靴下+インナーソックス
- 足元マット(持ち場固定の場合)
➡ 足が冷えると全身が冷える
2. 作業を妨げない防寒装備
- 防寒インナー(吸湿発熱系)
- 防寒ベスト(腕が動かしやすい)
- ネックウォーマー
3. 風を遮る工夫
- 防風ブルゾン
- 腰巻きタイプ防寒
- シャッター正面を避けた動線
4. 体を動かして血流を維持
- 作業前ストレッチ
- 休憩時に軽く足踏み
- 長時間静止を避ける
③ 暖房を使っても暖まらない時の対策(最重要)
1. 空間を暖める発想を捨てる
倉庫全体を暖めるのは非現実的です。
➡ 人を直接暖める方向に切り替えます。
2. 局所暖房の活用(管理側許可前提)
- スポットヒーター
- 輻射ヒーター
- 足元パネルヒーター
※火気・換気・可燃物に注意
3. 作業エリアの縮小
- 防寒カーテンで区画
- 必要最低限の空間だけ暖める
4. 冷気の侵入を止める
- シャッターに防寒カーテン
- 隙間テープ施工
- 使用しない扉は閉鎖
5. カイロの戦略的使用
- 腰・お腹・太もも
- ポケットではなく体に密着
④ 管理・会社側が取るべき現実的対策
1. 個人装備の支給
- 防寒服・防寒靴の会社支給
- PPE(個人防護具)として位置付け
2. 作業計画の見直し
- 寒い時間帯は動きの多い作業
- こまめな休憩で体温回復
3. 設備改善(段階的)
- 断熱材追加
- 防寒カーテン
- 局所暖房設備
4. 安全配慮義務の意識
- 低体温・しもやけ・凍結事故防止
- 労災リスク低減
⑤ 特に注意が必要な人
- 長時間立ち作業者
- 夜勤・早朝勤務
- 高齢作業者
- 冷え性・持病がある人
➡ 寒さは事故・ミス・体調不良の原因
まとめ(現場目線の結論)
- 倉庫が寒いのは構造的に避けられない
- 全体暖房は効かない前提で考える
- 足元・風遮断・人を直接暖める対策が最優先
- 我慢より「安全と効率」を理由に対策を取るべき


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