ログハウスは「木=暖かい」というイメージと違い、条件が悪いと一般住宅より寒くなる建物です。
ただし原因ははっきりしていて、対策の方向性も明確です。
ここではログハウス特有の構造を踏まえ、なぜ寒いのか/何から手を打つべきか/暖房が効かない時の現実的な打開策まで詳しく解説します。
① ログハウスが寒くなる主な原因
1. 丸太(ログ)=断熱材ではない
木はコンクリートよりはマシですが、
- 断熱材ほどの性能はない
- 厚みが足りないと外気の影響を受ける
➡ **「蓄熱はするが、断熱は弱い」**のがログ壁。
2. 隙間(ログの収縮・乾燥)
ログハウス最大の弱点。
- 木は年数と共に縮む
- ノッチ(継ぎ目)に隙間ができる
- 風が入る
➡ いくら暖房しても冷気が侵入。
3. 天井が高く吹き抜けが多い
- ロフト・吹き抜け構造
- 勾配天井
➡ 暖気が上に溜まり、生活空間が寒い。
4. 窓が大きく多い
- 採光重視
- 木製 or アルミサッシ
➡ 熱損失の7割が窓。
5. 床下・基礎が寒い
- 床断熱が弱い
- 基礎換気が効きすぎ
➡ 足元が冷え切る。
② ログハウスの寒さ対策(最優先)
1. 隙間対策(最重要)
これをやらないと意味がありません。
- コーキング補修
- チンキング(専用充填材)
- ドア・窓の隙間テープ
➡ 体感温度が劇的に改善。
2. 窓の断熱強化
- 厚手カーテン
- 断熱ライナー
- 二重窓(内窓)
➡ ログ壁より効果が高い。
3. 床の断熱
- ラグ+アルミシート
- 床下断熱材追加(可能なら)
- 基礎周りの冷気遮断
➡ 「足元が寒い」が消える。
4. 天井・屋根の断熱
ログ壁より天井が重要。
- 天井裏断熱材増設
- ロフト床下断熱
➡ 暖房効率が別物になる。
③ 暖房を使っても暖まらない理由と対策
なぜ暖まらない?
- 隙間から冷気が入る
- 天井に暖気が逃げる
- 暖房能力不足
- 暖気循環ができていない
1. 暖房方式の見直し
ログハウス向きなのは:
- 薪ストーブ(輻射熱)
- ペレットストーブ
- 蓄熱式暖房
➡ エアコン単体は不利。
2. サーキュレーター必須
- 天井の暖気を下に落とす
- 吹き抜け対策
➡ ないと半分は無駄。
3. 暖房エリアを区切る
- ロフトは暖めない
- 間仕切り・カーテンで区切る
➡ 体感温度UP+燃費改善。
4. 補助暖房を足元に
- パネルヒーター
- 電気毛布
➡ 全体暖房の弱点を補う。
④ ログハウス特有の長期対策
1. 定期メンテナンス必須
- チンキング点検
- ログの割れ補修
- 窓・ドア調整
➡ 放置=寒さ悪化。
2. 立地と風対策
- 防風林
- フェンス
- 風上側の遮蔽
➡ 風が当たると一気に冷える。
3. 蓄熱を活かす運用
- 暖房はこまめに切らない
- 弱運転を継続
➡ ログ壁が熱を溜め、安定する。
⑤ どうしても寒い時の判断基準
以下に当てはまるなら構造的限界です。
- 隙間風が止まらない
- 天井断熱がほぼ無い
- 築年数が古く無改修
➡ 部分改修 or 暖房方式変更を検討。
まとめ(ログハウス寒さ対策の正解)
1️⃣ 隙間対策が9割
2️⃣ 天井・窓を優先して断熱
3️⃣ 輻射暖房+空気循環が基本
4️⃣ 「木は暖かい」という幻想を捨てる


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