「猟友会に入りたい」「どうすればメンバーになれるのか」は、
実際にクマ対策や鳥獣害対策に関心を持つ方がよく抱く疑問です。
猟友会は誰でもすぐ入れるわけではなく、一定の資格・手続き・地域ごとの流れがあります。
以下では、猟友会に入るまでの具体的なステップをわかりやすく解説します。
🧭 結論:
猟友会に入るには、まず「狩猟免許」を取得し、地元の猟友会支部に申込みを行う必要があります。
順番に説明します👇
🦌 ステップ①:狩猟免許を取得する(必須)
猟友会に入るための前提条件は「狩猟免許を持っていること」です。
免許を持たない人は、入会を希望しても正式会員にはなれません。
🔸 狩猟免許の種類(環境省が定める4種)
| 種類 | 使用できる道具 | 主な対象動物 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 第一種銃猟免許 | 散弾銃など | シカ・イノシシ・カモなど | 最も一般的な銃猟 |
| 第二種銃猟免許 | 空気銃 | 小鳥・ウサギなど | 比較的安全性が高い |
| わな猟免許 | くくり罠・箱罠 | シカ・イノシシ・クマなど | 銃不要で始めやすい |
| 網猟免許 | 網類 | 小鳥など | 鳥専門、初心者向けではない |
🔸 免許の取り方(概要)
- 都道府県の狩猟免許試験に申し込む(年数回開催)
- 講習会を受講(猟具・法令・安全講習など)
- 試験合格 → 免許交付(公安委員会)
📅 試験は各都道府県の「環境保全課」「自然保護課」などが担当します。
💰 費用の目安
| 項目 | 金額(概算) |
|---|---|
| 講習会費用 | 10,000〜20,000円 |
| 試験手数料 | 5,000〜7,000円 |
| 銃猟の場合の所持許可関連 | 10万〜30万円(銃・保管庫・審査含む) |
| わな猟 | 数万円以内(安価) |
🔹 初心者には「わな猟免許」から始める人が増えています。
銃を持たずに活動でき、地域の有害駆除にも参加可能です。
🦆 ステップ②:地元の猟友会に連絡・申込み
免許を取得したら、**住所地の猟友会支部(市町村単位)**に連絡します。
たとえば:
- 「○○市猟友会」
- 「△△町猟友会」
- 「○○県猟友会(県連合会)」など
📞 連絡先は、自治体の環境課・農林課・自然保護課に問い合わせると教えてもらえます。
🔸 猟友会に入る目的・メリット
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 活動情報が得られる | 狩猟期間・区域・有害駆除の連絡などを共有 |
| 保険加入 | 猟友会を通じて「ハンター保険」に自動加入(事故補償) |
| 技術指導 | ベテランから罠設置・安全管理などを学べる |
| 出動の機会 | 有害鳥獣駆除・地域パトロールに参加できる |
| 地域との信頼 | 行政や警察との連携が取りやすくなる |
🏕 ステップ③:入会審査・手続き
猟友会の入会は「誰でも自動で入れる」わけではなく、地域によっては紹介や承認が必要です。
🔸 一般的な入会手順
- 入会申請書を提出
- 狩猟免許証のコピーを添付
- 理事・支部長などの承認を受ける
- 会費を納入
- 正式会員として登録
💰 会費の目安
| 会費の種類 | 金額(概算) | 内容 |
|---|---|---|
| 年会費 | 5,000〜15,000円程度 | 猟友会の運営費・安全指導など |
| 保険料 | 2,000〜3,000円程度 | 猟銃事故・駆除時の補償 |
| 県猟友会分担金 | 数千円 | 上部団体への拠出金 |
💬 会費は地域ごとに異なります(例:東京都は約1万円、地方は数千円台など)
⚙️ ステップ④:活動への参加(有害駆除・研修など)
入会後は、次のような活動に参加できます。
| 活動内容 | 説明 |
|---|---|
| 有害鳥獣駆除 | クマ・イノシシ・シカ・サルなどを自治体の要請で捕獲 |
| 狩猟期間中の活動 | 一般狩猟・狩猟安全パトロール |
| 研修・講習会 | 銃器安全講習、罠設置訓練、救急講習など |
| 地域行事 | 自然保護活動、学校教育、環境美化活動など |
🟢 若手の場合は、最初は「同行見学」や「罠設置補助」など、
経験を積む段階から始まります。
🧑🏫 猟友会に入る際のポイント・注意
① 信頼関係が大切
- 銃を扱うため、人物の信頼性が最も重視されます。
- 地元の紹介者がいるとスムーズに入会できます。
② 地域によってルールが異なる
- 「県猟友会」「支部猟友会」で会費や活動内容が違います。
- 一部では「見習い期間」が設けられることもあります。
③ 狩猟だけでなく「地域奉仕」が中心
- 猟友会は「狩猟を楽しむ会」ではなく、公共の安全と環境保全の団体。
- クマ出没や農作物被害への出動など、責任感が求められます。
🌱 若手・初心者への支援制度もある
最近は、若者の参加を増やすために自治体が支援を行っています。
| 支援内容 | 対象・例 |
|---|---|
| 狩猟免許取得費用の補助 | 長野県・兵庫県・高知県など |
| 罠や防具の購入補助 | 農林被害対策事業で支給される場合あり |
| 若手ハンター講座 | 各地で年1〜2回開催(講師:ベテラン猟師) |
| 女性ハンター支援 | 「狩猟女子の会」なども設立中 |
💬 最近は「狩猟を通じて地域と関わりたい」という20〜30代も増加傾向にあります。
✅ まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 入会条件 | 狩猟免許を持つこと(必須) |
| 手続き | 地元猟友会支部に申請・会費納入 |
| 会費 | 年間5,000〜15,000円+保険料など |
| メリット | 保険・技術指導・出動参加・地域連携 |
| 活動内容 | 有害駆除・研修・自然保護など |
| 注意点 | 信頼性・責任感・地域ごとのルール重視 |



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