キャリアショップ(ドコモショップ、auショップ、ソフトバンクショップ、楽天モバイルショップなど)に行くと、確かにiPhoneのデモ機が置いてありますが、全種類が操作できるわけではありません。これは家電量販店とはまた違った事情があります。
1. キャリアショップの目的と展示方針
- 販売より契約が主目的
キャリアショップは「端末そのものを見比べて買う場所」というより、「契約・プランの説明やサポート」が中心です。 - そのため、端末展示は「主要機種を見てもらえれば十分」という考え方になり、最新のProシリーズやスタンダードモデルを置いておけば、販売には支障が出にくいのです。
2. スペースとコストの制約
- 店舗の規模が小さい
家電量販店に比べるとキャリアショップは展示スペースが狭いので、Androidも含めて全機種を置くのは不可能に近いです。 - デモ機は貸与制・台数制限あり
デモ機はAppleやキャリアから貸し出されるものですが、各店舗に割り当てられる数は限られているため、全部は揃えられません。
3. Appleの戦略と展示優先度
- 最新モデルを推す方針
Appleは「発売直後の最新シリーズを一番目立たせる」ことを強く意識しているため、ショップにもその方針が反映されます。 - 旧モデルは価格重視
旧機種やSEなどは価格で選ばれることが多く、「触って確かめたい」という需要が低いため、実機展示の優先度は下げられます。
4. 管理上の理由
- 盗難や故障のリスク
キャリアショップは比較的規模が小さく、店員数も少ないため、展示端末を多数置くと管理が難しくなります。 - 客層の違い
キャリアショップは「買い替え時に相談して決める」人が多いため、細かい比較より「おすすめ機種の実機を見せる」運営スタイルになっています。
5. 実際に操作できないモデルへの対応
- モックアップ(電源の入らない模型)でサイズ感だけ確認できる場合が多い
- 店員にお願いすれば、バックヤードの在庫を一時的に見せてもらえるケースもある
- 全機種を触りたい場合は Apple Store に行くのが一番確実
まとめ
キャリアショップでiPhoneの全種類が操作できないのは、
- 契約中心の店舗方針
- 狭い展示スペース
- デモ機の貸与数制限
- Appleの販売戦略(新モデル重視)
- 管理コストや盗難リスク
といった要素が組み合わさっているためです。
したがって、キャリアショップでは「最新の代表的なiPhoneが数台操作できる」程度に留まっており、全種類を比較できる場所は基本的にApple Storeに限られます。
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