エアコンとドライヤーを同時に使ったときにブレーカーが落ちて停電になる原因と、その対策・対処法を詳しく解説します。
1. なぜエアコンとドライヤーの同時使用でブレーカーが落ちるのか?
● 電力(アンペア)容量の限界超過
- 家庭のブレーカー(分電盤)は、一度に流れる電流の上限(アンペア数)が決まっています。
- エアコンは大きな電力(1000W~2000W前後)を消費し、ドライヤーも強力(1000W以上)なので、同時に使うと瞬間的に電流が増え、ブレーカーが安全装置として落ちることがあります。
● ブレーカーの種類
- 漏電ブレーカーや過負荷ブレーカーのどちらかが作動し、電気を遮断して停電状態になります。
2. ブレーカーが落ちたときの対処法
【基本対応】
- すぐに使用中の電気製品(ドライヤーやエアコン)を全て切る
- 分電盤のブレーカーを上げる(戻す)
- 負荷を減らしながら、機器を一つずつ使う
- 異常があればすぐに専門業者に点検依頼
3. 同時使用を安全にするための対策
対策 | 詳細 |
---|---|
アンペア容量の確認と増設 | 家の契約アンペア(例:30A・40A)が小さい場合、電力不足になる。電力会社に連絡し、容量アップを検討する。 |
使用する回路(コンセント)を分ける | エアコンとドライヤーを別のブレーカー・回路に接続できれば負荷が分散される。 |
ドライヤーの使用時間や設定を控えめにする | ドライヤーの高出力モードを避けるなど、負荷を軽減。 |
家電の使い方を工夫 | 例えば、ドライヤーを使う時はエアコンの設定温度を上げるなど、同時に最大負荷をかけない。 |
分電盤の故障や老朽化チェック | ブレーカーがすぐ落ちる場合は故障の可能性もあるので点検を依頼。 |
4. もし頻繁に落ちるなら
- 電気容量不足が根本原因の可能性が高いため、契約アンペアを上げるのが最も効果的。
- 契約容量のアップには電力会社への申し込みと、場合によっては分電盤の交換工事が必要。
- 電気工事業者に相談し、家庭の電気設備の現状診断を受けると良い。
5. 緊急時の注意点
- ブレーカーを何度も繰り返し上げ下げしない。過負荷のままだと火災リスクが増加する。
- もし焦げ臭いや異常音がある場合は、直ちにブレーカーを落とし、専門業者に連絡。
6. まとめ
ポイント | 対策 |
---|---|
ブレーカー落ちる原因 | エアコンとドライヤーの消費電力合計が契約アンペアを超過している |
即時対応 | 使用機器を全部切ってからブレーカーを戻す |
長期対策 | 契約アンペアの増設、回路分け、使用方法の工夫 |
専門相談 | 頻繁に落ちる場合は電気工事業者へ点検依頼を |
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