パチンコを打っている際に「玉詰まりが自分の台にばかり起こる気がする」と感じることがありますが、これは実際に偏って起こっているというよりも、心理的なバイアスや台ごとの個体差が重なって起きる錯覚や印象である場合がほとんどです。以下に詳しく解説します。
① 自分だけに起こるように感じる心理的要因
● 確証バイアス(confirmation bias)
人間は、自分にとって不都合なことや不快なことが起きた時に、その印象を強く記憶します。そして次に同じことが起きた時、「やっぱり自分の台だけおかしい」と感じやすくなります。
→ 他の人の台でも同じように玉詰まりが起きているかもしれませんが、それは目に入らないため、「自分だけが損している」と感じやすくなるのです。
② 台ごとの使用頻度・メンテナンス状況の違い
パチンコ台は長時間の使用で劣化しますし、ホールによっては頻繁にメンテナンスが行き届いていない場合もあります。
- よく稼働している人気台は使用頻度が高く、玉通路にヤニやホコリが溜まりやすい
- ある特定の台が物理的に詰まりやすい構造になっていることもある
こうした台ごとの物理的な違いも、「自分の台にばかり玉詰まりが起こる」という印象に影響を与えます。
③ 玉の状態による偶然の偏り
パチンコ玉は見た目が同じでも、
- わずかに変形している
- 表面に汚れや油が付着している
など、状態は一様ではありません。
もし、たまたま玉の供給装置から状態の悪い玉が多く供給された場合、その時間帯に打っていた台で詰まりが連続して起こる可能性があります。これは完全に偶然で、その時だけ特定の台に偏ってしまうこともあるという現象です。
④ ホールの位置や環境による影響
- 台の位置によってホコリがたまりやすい
- 空調の風向きによって異物が飛びやすい
- 湿気や気温の変化で機械の精度が微妙に変わる
こうしたホール内の物理的な環境差も玉詰まりに影響を及ぼす可能性があり、それが結果的に「特定の台だけ起こりやすい」と感じる原因になりえます。
⑤ 実際に不具合がある可能性も否定はできない
心理的要因や偶然では説明できないほど何度も玉詰まりが起こる場合は、
- 実際にその台の給玉機構や通路に不具合がある
- ホール側の整備不足
など、実際に物理的な故障や問題を抱えている台に当たっている可能性もあります。
その場合は、遠慮せずに店員に伝えてメンテナンスを依頼すべきです。
🔚 結論
「自分の台にばかり玉詰まりが起こるように感じる」のは、
- 確証バイアスなどの心理的な錯覚
- 台や玉の状態などの偶然的な要素
- メンテナンス状況や台の位置などの物理的な要因
これらが複合して引き起こす「印象」にすぎない場合が大半です。
実際に何度も繰り返すようであれば、不具合の可能性もあるため、店員に申し出ましょう。
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