【年収の壁】年収103万で生活することの厳しさ【控除】

年収103万円に抑えた場合の生活の厳しさは、住んでいる地域の物価や家賃、交通費などの生活コストによって大きく変わります。ここでは、大都市・地方都市・郊外・田舎に分けて、それぞれの生活の厳しさを詳しく解説します。

—

1. 大都市（東京23区・大阪市・名古屋市など）

生活の厳しさ：非常に厳しい

(1) 家賃が高すぎる

東京23区のワンルーム・1Kの家賃相場：6万～10万円（山手線内側なら8万以上が普通）

大阪・名古屋でも中心部なら 5万～8万円程度

➡ 家賃だけで年収の半分以上が消える
103万円（手取り約90万円）で生活するなら、家賃を抑えるために郊外やシェアハウスを選ばざるを得ない。

(2) 物価・食費も高い

都心部のスーパーやコンビニは地方より物価が高め

外食費も高く、1回のランチで 800～1,500円かかることも

安いスーパーを探すか、業務スーパーなどを活用しないと厳しい

(3) 交通費の負担も大きい

電車移動が中心だが、定期代やバス代がかかる

自転車通勤や徒歩圏内で働けるなら節約できるが、そうでないと負担大

(4) 光熱費や通信費も高い

都市部の光熱費（電気・ガス・水道）は地方より高め

格安SIMなどを利用しないと通信費（スマホ代）が負担になる

▶ 総評：
大都市では年収103万円ではほぼ自立が不可能。親の援助がない限り、シェアハウスや相部屋、極端な節約生活が必要。

—

2. 地方都市（札幌・仙台・広島・福岡など）

生活の厳しさ：かなり厳しい

(1) 家賃は都市部より安いが、それでも厳しい

ワンルーム・1Kの家賃相場：4万～6万円

中心部を避ければ 3万円台の物件もある

➡ 家賃を抑えればギリギリ生活可能。しかし、余裕はほとんどない。

(2) 物価は東京より安いが、外食は厳しい

スーパーの食材価格は都心より安い

外食は都市部より安いが、それでも 1食500～1,000円程度

➡ 自炊が必須。外食を頻繁にすると生活が苦しくなる。

(3) 交通費がかかる場合がある

中心部なら公共交通機関で済むが、郊外だと車が必要になる

車を持つと、ガソリン代・駐車場代・自動車税などが重くのしかかる

➡ 車なしならギリギリ生活できるが、車が必要なら生活は成り立たない。

(4) 光熱費・通信費は都市部と同じくらい

北海道や東北地方は暖房代（灯油・ガス）が高く、冬の光熱費負担が大きい

▶ 総評：
地方都市なら家賃を抑えて節約すればギリギリ生活可能。ただし、車が必要なエリアではほぼ不可能。

—

3. 郊外・ベッドタウン（千葉・埼玉・神奈川・愛知・兵庫の郊外）

生活の厳しさ：ほぼ生活不可能

(1) 家賃は都市部より安いが、通勤費がかかる

ワンルーム・1Kの家賃：4万～6万円程度

東京や大阪の中心部へ通う場合、電車の定期代が1～2万円かかる

➡ 家賃を抑えられても、交通費が大きな負担になる。

(2) 車が必要な場合はさらに厳しい

郊外はバスや電車の本数が少なく、車が必要な地域も多い

車を持つと、駐車場代・ガソリン代・保険料・税金が負担

➡ 交通費の負担が大きく、103万円では生活が成り立ちにくい。

▶ 総評：
郊外で103万円生活は住む場所をかなり厳選しないと難しい。車を持つなら不可能。

—

4. 田舎・地方の過疎地

生活の厳しさ：家賃は安いが車が必須で厳しい

(1) 家賃は格安

ワンルーム・1Kなら 1万～3万円で住める地域も

空き家を活用すれば、さらに安く住める可能性もある

(2) 物価は安いが、車が必須

スーパーの食材価格は安めだが、店が少なく車がないと買い物が不便

交通手段がほぼなく、通勤・通学・買い物に車が不可欠

➡ 車の維持費（ガソリン代・税金・保険料）が103万円の収入では負担が重い

(3) 仕事が少なく、103万円の範囲で働くのが難しい

田舎では「パートやアルバイトの時給が低い」（800～1,000円程度）

短時間で103万円以内に抑えるのが難しい

▶ 総評：
田舎は家賃が安いが、車の維持費がかかるため103万円では生活が厳しい。徒歩圏内に仕事やスーパーがある場所ならギリギリ生活可能。

—

5. まとめ：地域ごとの生活の厳しさ比較

結論

年収103万円での生活はほぼどの地域でも厳しい。
「家賃が極端に安く、車が不要な環境ならギリギリ可能」だが、相当な節約生活が必要。