エアコンのメンテナンスや点検は、自分でできる範囲と専門業者に任せるべき範囲があります。適切に手入れすることで、エアコンの効率が上がり、故障予防や電気代節約にもつながります。ここでは、自分でできるメンテナンス内容とポイントを詳しく解説します。
1. 自分でできるエアコンメンテナンスの範囲
(1) フィルターの掃除(基本中の基本)
- 使用頻度にもよるが、2週間〜1ヶ月に1回を目安に掃除する
- フィルターを取り外し、掃除機でホコリを吸い取る
- 水洗い可能な場合は中性洗剤で優しく洗い、十分に乾燥させてから戻す
- フィルターが目詰まりすると風量が落ち、冷暖房効率が悪くなる
(2) 室内機の外装・吹き出し口の掃除
- 軽く乾いた布や柔らかいブラシでホコリを払う
- 汚れがひどい場合は水を固く絞った布で拭く
- エアコン内部に水が入らないよう注意
(3) 室外機の周囲清掃
- 室外機の周りに落ち葉やゴミ、雑草がないかチェックし、取り除く
- 室外機の風の通りを妨げる障害物は撤去
- 水洗いも可能だが電気部分に水がかからないように注意
(4) ドレンホースの点検と掃除
- ドレンホースはエアコンの湿気を排出する部分で、詰まると水漏れの原因に
- ホースの先端が折れていたり、水が逆流していないか確認
- 詰まりがある場合は掃除機で吸引するか、ホース内部を軽く通水して掃除
2. 自分でやらない方が良いメンテナンス
- 内部の熱交換器(アルミフィン)やファンの深い掃除
- 冷媒ガスの補充や点検
- 電子基板やモーター部分の修理や分解清掃
- 配管の交換や断熱材の補修
これらは専門知識や工具が必要なため、業者に依頼してください。
3. 定期的に専門業者に点検・クリーニングを依頼するメリット
- 熱交換器の高圧洗浄により、内部のカビ・汚れをしっかり除去
- 冷媒の状態チェック、ガス漏れの有無を点検
- 電気配線や基板の安全確認
- 故障予兆を早期発見できるため長持ちにつながる
4. メンテナンスのタイミングと注意点
項目 | 頻度 | 注意点 |
---|---|---|
フィルター掃除 | 2週間〜1ヶ月に1回 | 洗浄後は完全乾燥させる |
室内機外装掃除 | 1ヶ月に1回程度 | 水が入らないように注意 |
室外機清掃 | 3ヶ月に1回以上 | 電源オフ・水かけ過ぎに注意 |
ドレンホース点検 | 6ヶ月に1回 | 水漏れ・詰まりをチェック |
専門業者点検・クリーニング | 年1回程度 | 使い始め・夏前がベスト |
5. メンテナンスで気をつけること
- エアコンの電源を必ず切ってから作業する
- 高所に設置されている場合は無理せず安全第一で行う
- 分解清掃は危険なので専門業者に任せる
- 異臭や異音がある場合は早めに専門点検を依頼
まとめ
メンテナンス内容 | 自分でできるか | ポイント |
---|---|---|
フィルター掃除 | 可能 | 定期的にこまめに |
室内機外装掃除 | 可能 | 水濡れ注意 |
室外機清掃 | 可能 | 周囲のゴミ除去を |
ドレンホース点検 | 可能 | 水漏れチェック |
熱交換器・冷媒点検 | 専門業者 | 安全確保のため |
電気系統点検・修理 | 専門業者 | 専門知識必須 |
自分でできる簡単な掃除を定期的に行い、年に一度はプロに点検・クリーニングを依頼するとエアコンが長持ちし、快適に使えます。
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