Appleアカウント(Apple ID)が不正ログインされてしまった場合は、すぐに対応しないとiCloudデータの流出、端末のロック、課金被害など深刻な被害につながるおそれがあります。以下に、段階的かつ具体的な対処法を詳しく解説します。
【1】まず最優先でやるべきこと
■ すぐにApple IDのパスワードを変更
- ログインできる場合は、最優先でパスワードを変更してください。
- Apple ID管理ページ:https://appleid.apple.com
手順:
- Apple IDにサインイン
- 「サインインとセキュリティ」→「パスワード」を選択
- 現在のパスワードと新しいパスワードを入力して変更
【2】Apple IDにサインインできない場合
■ Appleの「アカウント復旧」を利用
- パスワードが変えられたり、ログインできなくなっている場合は、アカウント復旧手続きを行います。
手順:
- iforgot.apple.com にアクセス
- 自分のApple ID(メールアドレス)を入力
- 指示に従って、本人確認とアカウント復旧を進める
※ 完了まで数日かかる場合もありますが、安全に回復する方法です。
【3】信頼できないデバイスからログアウト
■ 他人のデバイスからのアクセスを遮断
- Apple IDに再度ログインできた場合は、「設定」またはApple ID管理ページでログイン中のデバイス一覧を確認し、見覚えのないデバイスは削除またはサインアウトしてください。
【4】2ファクタ認証を有効にする
- アカウントを取り戻したら、必ず2ファクタ認証をオンにしてください。
- 不正ログインをほぼ完全に防ぐことができます。
設定方法:
- iPhoneの「設定」→ 自分の名前 →「パスワードとセキュリティ」→「2ファクタ認証をオンにする」
【5】被害の確認と報告
■ クレジットカードやApple Payの確認
- 不正購入、課金が行われていないか**「購入履歴」**を確認。
- App StoreまたはiTunesの購入履歴画面から確認可能。
- 不正な課金があれば、Appleサポートに返金請求も可能。
■ iCloudの確認
- 写真、連絡先、メモ、バックアップなどに異常がないかチェック。
- 「iPhoneを探す」や「iCloudバックアップ」が無効になっていないかも要確認。
【6】Appleサポートに問い合わせる
■ 自力で解決できない場合や被害が出ている場合
- 速やかにAppleサポートに連絡しましょう。
Apple公式サポートページ:
https://support.apple.com/ja-jp
チャットや電話での相談が可能です。
【7】パスワードを使い回していた他のサービスも見直す
- Apple IDと同じパスワードを他のSNS・メール・ネットバンキング等で使っていた場合、それらも変更が必須です。
- パスワード使い回しは連鎖的な乗っ取りの原因になります。
【8】今後のための再発防止策
- 強力なパスワード+2ファクタ認証
- Apple IDに登録しているメール・電話番号が最新かを確認
- フィッシングメールや偽SMSには絶対に反応しない
- 定期的にApple IDの「ログイン履歴」「デバイス一覧」を確認
万が一、不正アクセスの通知や見覚えのないログイン履歴を発見した場合は、すぐに行動に移すことが重要です。
コメント