コインパーキングのフラップ板(ロック板)を乗り越えてしまった場合、適切に対処しないと高額な請求やトラブルに発展する可能性があります。ここでは、冷静に対処するための具体的な手順を詳しく解説します。
1. まずは落ち着いて状況を確認
焦らずに以下の点を確認してください。
- 車両の状態:タイヤや車体にダメージがないか確認。
- フラップ板の状態:完全に乗り越えたのか、引っかかっているのか確認。
- 駐車料金の精算状況:料金が未払いか、すでに精算済みか確認。
フラップ板の仕組み
- 料金未払いの状態では、フラップ板が上がっているため通常は乗り越えられません。
- 無理に乗り越えようとすると、タイヤや車軸、バンパーを傷つける可能性があります。
2. 勝手に動かさず、すぐに管理会社に連絡
フラップ板を無理に動かそうとすると、破損して修理費用を請求されるリスクがあります。まずは駐車場の管理会社に連絡しましょう。
管理会社への連絡方法
- パーキングの看板や精算機に記載されている管理会社の電話番号を確認し、電話する。
- **「フラップ板を乗り越えてしまった」**ことを正直に伝える。
- 車のナンバー、駐車位置、状況(乗り越えた理由など)を説明する。
注意:
駐車場の運営会社によって対応が異なりますが、多くの場合はスタッフが来て対応してくれます。
3. 料金精算と指示に従う
管理会社に連絡後、以下の対応を求められることが多いです。
(1) 料金を精算するよう指示される場合
- 精算機で料金を支払うと、フラップ板が自動で下がることがあります。
- 料金を払ってもフラップ板が下がらない場合は、管理会社のスタッフが解除に来てくれます。
(2) 破損が確認された場合
- もしフラップ板が故障・破損していた場合、修理費用を請求される可能性があります。
- 破損の程度によりますが、数万円~10万円程度の修理費用がかかることもあります。
重要:
勝手に車を動かしたり、フラップ板を壊そうとすると「器物損壊」として警察沙汰になることもあります。
4. 万が一、管理会社と連絡がつかない場合
深夜や早朝で管理会社の対応がすぐに受けられない場合、以下を試してください。
(1) 精算機で料金を払う
- 一部の駐車場では、精算することでフラップ板が下がることがあります。
- ただし、必ずフラップ板が下がる保証はないので、無理に動かさないようにする。
(2) 翌朝まで待つ
- すぐに対応できない場合、朝まで待つしかないこともあります。
- 夜間の駐車違反などのリスクを避けるため、管理会社の看板に記載されている緊急連絡先にかけるのも手です。
(3) JAFやロードサービスを呼ぶ
- JAFなどのロードサービスは、こうしたトラブルにも対応してくれる場合があります。
- ただし、JAFが対応できる範囲は限られており、管理会社の許可がないと動かせないこともあるため注意。
5. 乗り越えた理由によっては警察に相談する
以下のようなケースでは、警察に相談することも検討しましょう。
(1) フラップ板が故障していた
- 駐車料金を支払ったのにフラップ板が下がらず、乗り越えてしまった場合は、管理会社の設備不良が原因の可能性があります。
- その場合、修理費用の負担を求められても拒否できる場合があります。
(2) いたずらや詐欺の可能性
- 悪質な駐車場では、フラップ板が通常よりも高く設定されていたり、不正に動作しないように細工されているケースもあります。
- この場合、消費者センターや警察に相談することで対応できる場合があります。
6. 今後の予防策
フラップ板のトラブルを避けるため、以下の点に注意しましょう。
(1) 入庫時にフラップ板の動作を確認する
- 車を止める前に、フラップ板が正しく上がる・下がるかチェック。
- 故障している場合は、別の駐車場を探すのが無難。
(2) 発進時はフラップ板が完全に下がったのを確認してから動く
- 精算後、すぐに発進せず、完全にフラップ板が下がったことを確認してから発進。
(3) フラップ板のない駐車場を利用する
- 最近はフラップ板のない「ゲート式」や「カメラ認識式」の駐車場も増えている。
- フラップ板によるトラブルが心配なら、できるだけこれらの駐車場を選ぶ。
まとめ
- まずは落ち着いて状況を確認(車両やフラップ板の状態、料金精算の有無)
- 勝手に動かさず、必ず管理会社に連絡(電話番号は看板や精算機で確認)
- 指示に従って精算・対応(料金を払うと下がる場合がある)
- 連絡がつかない場合はJAFやロードサービスを利用(ただし、許可なしでは動かせない場合も)
- フラップ板の故障や悪質な駐車場なら警察に相談(修理費請求の正当性を確認)
- 今後の予防策を徹底(フラップ板の動作確認、ゲート式駐車場の利用など)
フラップ板のトラブルは、無理に乗り越えようとすると車や駐車場設備の破損につながり、余計な費用が発生します。冷静に対処し、管理会社に相談するのが最善の対応です。
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