家の中にクマが侵入してしまった場合の安全な対策・対処法を、実践的かつ詳しく解説します。日本で主に問題になるのは**ツキノワグマ(本州・四国・九州)とヒグマ(北海道)**です。
1. 家の中にクマが入る状況
クマが家の中に入るケースは主に以下です:
- 食料・匂いにつられて侵入
- ゴミ、生ゴミ、ペットフード、果実など
- 窓や勝手口が開いている
- 網戸や開け放しのドアから侵入する
- 夜間の人里接近
- 薄暮や早朝に森や山から移動中に侵入することがある
2. 即時対策(侵入中)
① 距離を確保
- 絶対にクマに近づかない
- 家の中でも、侵入した部屋には近づかず、別の安全な場所に避難する
② ドアや窓を閉める
- クマが侵入している部屋のドアは閉める
- 他の部屋や家族の安全を確保するために、通路を遮断
③ 子どもやペットを安全な場所に避難
- クマがいる間は家族全員、ペットも室内で安全を確保
④ 大声や音を出す場合は慎重に
- クマに驚かせると攻撃的になることがある
- 母グマや子グマが近くにいる場合は特に危険
3. 外部への通報
- すぐに警察や自治体のクマ出没窓口に通報
- 専門家が捕獲や追い払いを行うまで待つのが最も安全
- クマ駆除の許可や適切な装備がない個人が追い払うのは危険
4. クマを刺激しないための行動
- 静かに避難する
- クマと目を合わせず、背を向けずに距離を保つ
- 直接対峙しない
- 家具や物で攻撃しようとしない
- 侵入経路を封鎖
- ドア、窓、勝手口を閉め、逃げ場を限定する
5. クマが家の中にいる場合の安全行動フローチャート(概略)
- クマに気づいたら → 距離を取る・家族・ペットを安全な部屋へ
- 侵入した部屋 → ドアを閉め、クマを隔離
- 脱出経路の確認 → 窓や勝手口は開けず封鎖
- 外部への通報 → 警察・自治体・専門家に連絡
- クマの動きを監視 → 刺激しない、音や光で近づかない
- 専門家到着まで待機 → 安全な部屋で待つ
6. 侵入後にやってはいけないこと
- クマを追い出そうと無理に家の中で近づく
- 大声で叫んだり棒などで攻撃する
- クマに食料を与える・触ろうとする
- 子グマを無理に隔離しようとする
これらは攻撃されるリスクを大幅に高めます。
7. 長期的な対策(再侵入防止)
- 窓・勝手口の補強(網戸だけでなく、施錠できるもの)
- ゴミや食料の管理徹底(密閉容器・屋内保管)
- 庭や周囲の整理(果物や野菜の放置を避ける)
- 電気柵や警報装置の設置(自治体の許可が必要な場合あり)
まとめ
- 絶対にクマに近づかず、家の中で安全を確保する
- ドアや窓を閉めて侵入経路を封鎖
- 子ども・ペットを安全な部屋に避難
- 無理に追い払わず、警察・自治体の専門家に通報
- 侵入後は刺激せず静かに待機
- 長期的には施錠・食料管理・庭の整理・必要なら電気柵



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