静岡県の方言で「ちょんちょんグワ」=先の尖った鍬(くわ)やレーキ を指す言葉として使われています。こちらを詳しく解説しますね。
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◆ 「ちょんちょんグワ」の概要(静岡方言)
意味
「ちょんちょんグワ」は静岡県の農村部で使われてきた言葉で、
先の尖った鍬(くわ)
歯先の尖ったレーキ(熊手のような農具)
を指します。
用途
田畑の整地や草取り、畦の手入れなど、細かい作業をする際に便利な道具を指す場合が多いです。
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◆ 語源・成り立ち
1. 「ちょんちょん」
土を「ちょんちょん」と突く動作音や、先が細かく尖っている形状を表す擬態語。
方言や農具の呼び名には、こうした動作音を元にした命名がよくあります。
2. 「グワ(鍬)」
静岡弁や周辺方言では「鍬(くわ)」を「グワ」と発音することが多い。
これは「か行」が「が行」に濁る現象で、東海地方や山梨・長野でも見られる。
例:「鍬(くわ)」→「グワ」、「カラス」→「ガラス」といった変化が方言で生じる。
3. 組み合わせ
→ 「ちょんちょん(突く)+グワ(鍬)」
= 「ちょんちょん突くタイプの鍬」
というイメージで呼ばれるようになったと考えられます。
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◆ 方言としての特徴
地域性
静岡県中部〜西部の農村部を中心に伝わってきた言い回しで、特に年配の農家の方が日常的に使っていました。
他地域との違い
標準語では「三角鍬」「尖り鍬」と呼ぶような農具が「ちょんちょんグワ」と呼ばれる。
「グワ」という言い方自体がすでに地域的な方言。
世代差
現代ではホームセンターなどで「三角鍬」「レーキ」と呼ばれるため、若い世代には「ちょんちょんグワ」という呼び名はあまり通じなくなっている。
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◆ まとめ
「ちょんちょんグワ」は、静岡の方言で 「先の尖った鍬」や「先端が細かいレーキ」 を意味する言葉です。
擬音語「ちょんちょん」と、方言発音の「グワ(鍬)」が組み合わさった呼び名で、農作業の道具に親しみを込めて使われてきました。
【静岡】ちょんちょんグワってなに?方言なの?どういう意味?【なにそれ】

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