埼玉県の 両神山(りょうかみさん・標高1,723m) とツキノワグマの関係について、詳しく解説します。
1. 両神山にクマはいるのか
- はい、生息しています。
- 両神山は秩父山地の奥深い山域に位置し、ブナ林やミズナラなど広葉樹林が豊富で、ツキノワグマの生息域です。
- 埼玉県や秩父地方の自然保護・登山情報でも「両神山周辺はツキノワグマ生息地」と明記されています。
- 登山者や地元住民による目撃情報もあり、特に山麓の登山道入り口や林道沿いで痕跡(足跡・フン)が見つかることがあります。
2. 多いのか(出没頻度・季節性)
- 「非常に多い」とは言えませんが、毎年少なくとも数件の目撃情報がある山域です。
- 出没が多いのは以下の時期:
- 春(5〜6月):冬眠明けで餌を求めて低地に下りてくる。
- 秋(9〜11月):冬眠前の栄養補給のため行動範囲が広がる。
- 登山者の少ない早朝や夕方は特に注意が必要です。
3. 危険性
- ツキノワグマは体重50〜100kg程度で、人への攻撃性は低いものの、子連れの母グマや餌不足の個体は攻撃的になることがあります。
- 埼玉県では、登山者との接触事例は少ないですが、遭遇した場合は負傷の可能性があります。
- 特に両神山は登山道が険しい箇所が多く、逃げ場が少ないため、万が一の遭遇時に危険度が増します。
4. 両神山登山での熊対策
- 熊鈴やラジオで人の存在を知らせる
- 視界が悪い尾根や藪沿いで特に有効。
- 単独登山は避ける
- 複数人で行動する方が安全。
- 食料・ゴミ管理を徹底
- 食べ物は防臭袋に入れ、登山中も放置しない。
- 熊撃退スプレーを携行
- 遭遇時の最も有効な手段。使い方を事前に確認する。
- 登山前に出没情報を確認
- 両神山登山口や秩父市役所・山岳会HPなどで最新情報を確認。
5. 遭遇時の基本行動
- 走って逃げず、背を見せずにゆっくり後退する。
- 攻撃態勢に入った場合は熊撃退スプレーを使用。
- 近距離で襲われた場合はリュックで頭を守るなど、最悪の事態に備える。
6. まとめ
- 両神山には ツキノワグマが確実に生息している。
- 出没は春と秋に増え、登山者の少ない時間帯は遭遇リスクが高い。
- 単独登山・食料管理不備・早朝・夕方の行動は危険を増す。
- 熊鈴・音での存在通知・食料管理・熊撃退スプレー携行を徹底すれば安全に登山可能。
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