PayPay倍増詐欺と「闇バイト」(裏バイト・違法バイト)との関係は、近年の詐欺犯罪の構造の中でも特に深刻です。両者は直接的・間接的につながっており、単なる一人の詐欺師の行動ではなく、組織的な詐欺の一部であることが多いです。以下に詳しく解説します。
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【1】倍増詐欺と闇バイトのつながり
■ 「倍増詐欺」は実行係が担当する
倍増詐欺のようなSNSを使った詐欺行為は、多くの場合、詐欺グループによる分業体制の一部です。
実際にSNSで被害者を騙して送金させる「実行役」は、闇バイトで募集された若者が担当していることが多いです。
■ 闇バイトの募集方法
「簡単なスマホ操作だけで稼げる」
「在宅でできる高収入副業」
「即日報酬」などの甘い言葉で、主にTwitter、Instagram、Telegramなどで若者を勧誘。
応募すると、犯罪行為に関与させられる(詐欺、口座売買、出し子・受け子など)。
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【2】詐欺グループの構造と役割
詐欺グループは通常、以下のような構造になっており、「倍増詐欺」はこの中の一工程です。
■ 指示役(上層部)
犯行を指示し、実行役を管理。
Telegramや暗号化アプリで指示を出す。
自分の手を汚さず、捜査の目を逃れる。
■ 中間管理役
闇バイトの募集や、アカウント作成の指示を行う。
倍増詐欺の手口や投稿文、返答テンプレなどをマニュアル化して渡す。
■ 実行役(闇バイトで雇われた若者)
SNSでなりすましアカウントを作り、詐欺投稿を行う。
被害者から送金されたPayPayアカウントや情報を上層部に報告。
報酬はほんの一部(送金額の数%)しかもらえない。
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【3】倍増詐欺と闇バイトの悪循環
1. 闇バイトで若者が雇われる
2. 「倍増詐欺」や「口座開設詐欺」の実行役にされる
3. 被害が発生し、加害者として逮捕されるのは実行役のみ
4. 上層部は別の若者を雇って使い捨てる
5. 犯罪が拡大し続ける
このように、実行役は**「使い捨ての駒」**として扱われるため、闇バイトに手を出すことは非常に危険です。
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【4】なぜ若者が加担してしまうのか?
経済的な困窮(学生ローン、就職難など)
「すぐ稼げる」「バレない」という誤解
犯罪という認識が薄い(単なる副業と思っている)
実名や本人確認なしで簡単に始められる環境
こうした心理や環境が、詐欺グループの思う壺になっています。
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【5】闇バイトがもたらす法的リスク
詐欺罪、電子計算機使用詐欺、組織犯罪処罰法
paypay倍増詐欺師は闇バイトなの?

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